軽自動車に防弾車があった!?
それが、いまから20年ほど前にスズキ・アルト(6代目)をベースに、「世界初!」とまで謳っていた防弾仕様の軽自動車だ。しかし、これはスズキから正式に販売されていた車両ではなく、セキュリコという国内で防弾車を手掛けていたメーカーが、銀行や消費者金融系企業など、金融機関向けに展開していたといわれている。セキュリコという企業は2022年に豊和工業という、自衛隊の小銃などを手がける企業に買収されている。
軽自動車は基本的に海外に展開されていないので「世界初!」とはそりゃ当然。そもそも需要がどれだけあるのかも未知数である。あまりにもミスマッチな組み合わせだけに、笑わずにはいられないこのクルマだが、果たして防御性能はどのくらいなのだろうか?
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資料には以下のように書かれている。
・刃物や改造エアガン、本物の拳銃にも対応
・優れたセキュリティシステムを搭載(着脱式)
・搭載の小型金庫に集金バッグごと収納可能
やはり金融機関向けのクルマであることがわかる。そして1番最初にある「刃物や改造エアガン、本物の拳銃にも対応」とある点も少し可愛い。
ただ、刃物程度であれば一般的な乗用車でも鍵を掛け、ガラスさえ割れなければおそらく車内に危害が加わることはないはず。改造エアガンに関してはどこまでを指すかわからないが、日本は法律上、6mmBB弾で0.989J(3.5J/cm²)未満の出力しかエアガンとして認めていないので、これより強いパワーのエアガンでも防げるという意味だろう。
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しかし、このあとに「拳銃」ともあるので、いわゆるハンドガンタイプで襲われても、車内は大丈夫ということらしい。日本の裏社会でよく流通しているといわれるのが、トカレフT33(7.62×25mmトカレフ弾)とマカロフPM(9×18mmマカロフ弾)という2丁で、このあたりからの強襲を意識していると思われる。これらの銃は、合法なエアガンの規制値比で300〜600倍の威力があるものの、これらの武器は、このアルトの前では無力であるという。
ただし、「拳銃」とあるのでライフルで襲われたら蜂の巣かもしれない。日本でライフルが乱射されるようなことはさすがにないはずだが……。
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ただ、ワンボックスやトラックのような大型の現金輸送車が防弾だったりするのは理解できるが、アルトで運ぶ程度の現金、もしくは宝飾品とはどのくらいのものを想定しているのだろうか? あまりにも見た目が営業車なので、むしろ凶悪犯の隙はつけるかもしれない。
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このように凶器を防ぐ軽自動車とは、なんとも珍妙だ。なお、防犯上の理由から鉄板の厚みなどの詳細は非公開になっている。ただ、もう20年も前のクルマなので、ひょっとするとただのアルトとして販売されている個体が、まさかの防弾仕様である可能性があると考えると、6代目アルトを中古で探している人、もしくは珍車ハンターには見逃せない存在になりそうだ。
おそらくだが、同じ車体で比較すれば加速が遅かったり、ドアがやたらと重い、ドアがやたらとしっかり閉まる、ガラスが分厚い、謎の収納があるなどなどの特徴から探せば、防弾アルトに辿り着くかもしれない(何か書類があるかもしれないが)。
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なお、「防弾車」と相手にバレたらあまり意味がないので、見た目でわかる特徴はほぼないという。現在探したところ、軽自動車の防弾車は通常ラインアップにはなく、もし必要とあれば特注となるだろう。そもそも作ってくれるのか、車体何台分のエクストラが必要なのかはまったくの未知数だ。一方でセダンやSUVであれば現在も国内で生産している。
個人的にはぜひハリウッド映画で、この防弾アルトを主人公が操って激戦をくぐり抜ける映像を作ってもらいたいが、世界の映画監督各位、いかがだろうか!?
※記事内の一部にAIにて生成した画像を使用しています