アメリカではタクシーのセダン回帰が進む
しかし今回2026年9月末にラスベガスを訪れると、少々異なる風景が広がっていた。ラスベガスは早くから自動運転タクシーの試験導入を進め、今では一部有人もあるのだが、複数の無人(有人自動もあり)運転タクシーがかなりの台数走りまわっている。そのなか、従来の運転士が操るタクシーではトヨタ・カムリが急激に増えてきているのである。
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カムリは2026年9月単月締めアメリカ国内での新車販売台数は2万5360台、2026年1月から9月までの累計販売台数は26万684台となり、アメリカでもっとも売れているセダンとなっている。現行カムリはアメリカ市場ではHEV(ハイブリッド車)のみとなっている。何世代も前からアメリカ国内でのセダン売り上げトップを誇っており、日本でのカローラセダン的存在とすれば、その立ち位置はわかりやすいかもしれない。今はトヨタ内でも販売台数ではRAV4に抜かれてしまうものの、筆者の肌感覚では現行モデルでサメ顔(ハンマーヘッドシャーク)を採用して、アメリカ国内でも勢いが戻っているように見える。
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アメリカでもクロスオーバーSUVの人気は高いものの、タクシーとして利用すると腰高ゆえに乗り降りが今ひとつというところもあり、セダンタクシーというものが見直されてきているのかもしれない。ただ、アメリカンブランドではタクシーとして使えるような実用セダンは現状ラインアップされていない。カムリ以外日系では日産アルティマ、ホンダ・アコード、韓国系でヒョンデ・ソナタや起亜K4あたりが、カムリと同クラスの実用セダンとしてラインアップすることができる。
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アルティマ以外はHEVをラインアップしているのだが、ホンダはアメリカ市場では原則フリート販売は行わないとしており、韓国系ブランドは相変わらず日本車予備軍のようなイメージがぬぐい切れない状況となっている(ただし自動運転タクシーではヒョンデ・アイオニック5を使っているところがある)。いまどきのタクシーはHEVしか選ぶことはできないし(燃費性能はより優れる)、利用者も納得してくれる(カムリの認知度が高い)ので、カムリが選ばれているのかもしれない。
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またウーバーやリフトといったライドシェアサービスも当然ラスベガスでは利用でき、ライドシェアではボディタイプや車両クラスをスマホにて利用に応じて簡単に選ぶことができるようになっている。そのため、大人数や大きな荷物がある利用ではライドシェアで事足りることとなり、タクシー自体がセダンタイプに統一されようとしているのかもしれない(すみ分け? )。
ボディカラーや車体の意匠(模様)などが異なるカムリタクシーが複数走っているので、よほどのことがない限りは、このあとラスベガスの主要タクシーはカムリになっていきそうである。