わずか1時間で800ccも消費!? コンビニでの「10分アイドリング」であなたが密かに損している金額

この記事をまとめると

■アイドリングは自治体の条例で規制されている

■日々の積み重ねが経済的損失につながる

■EVなら停車中も空調を使いやすく環境負荷を軽減できる

アイドリングは条例違反になる?

 アイドリングは自治体ごとに条例で規制されている。東京都では、義務として運転者にアイドリングストップを要請している。個人はもちろん、クルマを使う事業者にはアイドリングストップを励行するよう運転者に研修を行うなど要請し、20台以上収容できる駐車場にはアイドリングストップを周知する看板などの設置を求めている。

 以上は都内を走るすべてのクルマが対象で、自動車公害監視員と呼ばれる自動車Gメンが、路上でアイドリングストップの指導や事業者に協力を求める活動を行っている。

 一方、事情によってはアイドリングを認めてもいる。急病人に対する措置、災害などで緊急を要する事態、体を健全に維持するための空調の利用、また熱中症の懸念がありながら車内から離れられないような事情などだ。

 ほかに通常の交通のなかで、信号待ちや渋滞、人の乗降、冷凍車などエンジン動力を必要とする車種、緊急車両が用務のため使用している場合なども、アイドリングが認められている。以上から、たとえば時間貸し駐車場でアイドリングさせたまま事務処理をするなどの場合、条例違反となる可能性がある。

 罰則はあるのだろうか? 基本的には指導や勧告といった行政措置が取られ、罰金のような過料がすぐ施行される例はあまりなさそうだ。ただ、業者などによる大規模な違反となると、広い意味での環境保全の視点から過料などの可能性もなくはない。

 では、アイドリングし続けるとどれくらいのガソリンを消費するのか。一般に、1時間エンジンをアイドリングさせっぱなしにすると、800ccほどのガソリン消費になるといわれる。10分では130ccほどになる。

 仮に毎日コンビニエンスストアに寄るたび10分ほどアイドリングさせっぱなしにすると、20日間では2.6リットルものガソリンを無駄にすることになる計算だ。ガソリン1リットルが160円と仮定すれば、416円が無駄に消えることになる。ハンバーガーやサンドイッチ、あるいはおにぎり2個が買える値段だ。

 アイドリング中のガソリン消費はわずかではないかと思っているかもしれないが、「塵も積もれば山となる」だ。日々の行動のなかでアイドリングストップをするかしないかによって、経済的損失も生じることになる。

 その点EVであれば、アイドリングを気にすることはない。時間貸し駐車場などで休憩や事務処理などする際に空調を使ったままでも環境への負荷を与えることなく、アイドリングストップにかかわる条例違反にもならない。その間の使用電力は、自宅で充電していればガソリン代に比べ半額以下だろう。

 環境問題は、一人ひとりが加害者であり被害者であるという厳しさをもつ。各地での豪雨による水害も、いわば我々自身の日々の行いが招いているといえなくもない。たかがアイドリングと思うかもしれないが、一人ひとりの行動が水害を招いた可能性がある。

 EVを積極利用すれば、あらゆる意味で環境改善につながる。温暖化という気候変動はもちろん、クルマを利用した仕事中の快適な労働環境もEVなら改善される。

 いつでも安心して空調を使い、快適に仕事もこなす。そもそも振動も騒音も抑えられるEVは、通勤や通学だけでなく、仕事中も移動にまつわる体や精神への負荷(アイドリングストップしなければといった重圧)を下げてくれる。


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御堀直嗣 MIHORI NAOTSUGU

フリーランスライター

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日産サクラ
趣味
乗馬、読書
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池波正太郎、山本周五郎、柳家小三治

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