「次回まとめて払って」「どなたか1万円両替できませんか?」ってマジ?  路線バスマニアが遭遇する“バスあるある” (2/2ページ)

利用者だけでは気づきにくい独自の事情

時間どおりこない?

 お年寄りに目立つのだが、乗車時に運転士に対して「今日はなんでこんなに遅いんだ」と文句をいうひとがいる。始発バス停の時刻表を除けば、時刻表に書かれている時間は“当該バス停通過予定時刻”となっている。道路の混み具合や信号のタイミング、車内の混み具合などでバスの運行時間は大きく変わってしまう。バス停の時刻は通過予定時刻なので、それを目安にたいていは少し前にバス停にて待つというパターンが多いだろう。

 筆者自宅最寄りの路線バスは交通渋滞の頻発する道路を運行していることもあり、予定通過時間より10分ほど遅れてやってきて、朝夕では20分以上遅れてくることも当たり前となっている。そのため慣れているひとは時刻表の時間ぴったりあたりか、5分以上ずらしてやってくる強者も目立つが、たまに定刻どおりバスがやってきて乗車を逃がしてしまうということも見かけたことがある。こうなると、「いつもより早い」とクレームにもなりかねないのである。

レアな車両を狙ったマニア出没

 いまや日系バスメーカーはいすゞと日野合弁のJバスと三菱ふそうしかなく、あとは外資系BEVバス(一般路線車ばかり)として、BYD(比亜迪汽車)やEVMJ(まだ走っているところもある)や韓国ヒョンデ。そしてICEとなるもののスカニア(ボルグレン)やダイムラーの連節バスといった欧州系もあるが、車種は限定的ともいえる。定期的に新車への入れ換えを進めるなか、もうすぐ入れ換えのような旧式車両も多く走っている。

 以前たまたま点検代車のような形でたまに営業運行に使っているご長寿車両に乗車して発車を待っていると、熱心にその風景を撮影している愛好家がいた。発車前に運転士と和やかに情報交換までしていた。ここで不思議に思うのが、「なぜこの愛好家はこの時間当該車両が運行するのをわかっていたのか?」ということ。事業者によっては車庫に問い合わせると教えてくれるという話を聞いたことがある。また、バス運転士もバス愛好家が多く、自分の属するコミュニティにてお互い情報交換しているようだとも聞いたことがある。まだまだ愛好家の奥深さを知らない筆者はそれを猛省してしまった。

スイッチ形状が変わらないワケ

 バスの運転席を見渡すと、数十年間にわたりその位置や形状の変わらないスイッチ類を散見することができる(おもに日系メーカー車)。音声合成関連機器(停留所の自動案内などを合成音声で流す関連機器)や、ドア開閉のスイッチなどがその代表となる。音声合成関連機器ではメーカーも限られることもあるのだろうが、設置場所、スイッチの配列などが不変なものとなっている。

 これは運転中に前方を見たままブラインドタッチで操作するので不変とならざるを得ないと聞いたことがある。しかもスイッチを押すトルクも変わるとクレームになるそうだ。知らせずに新しいものに交換すると「トルクが変わった」となるそうである。最近はBEVを中心に外資系車両が導入されているが、そのあたりの操作系が大きく変わることもあり、そこが導入検討時に懸念材料となることもあるそうだ。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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