ランクル70もオデッセイも新車が買えるだと!? 日本は終了も海外じゃ現役バリバリのクルマたち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本ではすでに終売したのに海外では長らく販売を継続しているモデルがある

■ランドクルーザー70やFJクルーザーのように大柄なボディのオフロードモデルにその傾向が強い

■海外で販売が継続されているモデルを改めて日本に導入することも少なくない

1984年発売のランドクルーザー70はいまだ海外では現役

 日本で販売を終えながら、海外では購入できる車種がある。この代表はランドクルーザー70だ。ランドクルーザー70は、1984年に日本国内で販売を開始した。この時点ではバンのみだったが、後に3ドアのワゴンを加えた。1990年には、5ドアのワゴンを初代ランドクルーザープラドとして発売している。

 その後、ランドクルーザープラドは1996年に別の車種として独立したが、70のバン仕様は生産を続けて2004年に終了した。しかし海外では販売を続け、2014年に国内でも復活して、保安基準に基づき約1年間だけ限定的に売られた。

 したがって現時点でランドクルーザー70は日本国内では正規販売されていないが、オーストラリアなどでは、ピックアップトラックを含めて販売が続いている。改めてランドクルーザー70の改良版を国内投入する話も聞かれるが、販売店では「ランドクルーザー70、新型になる次期プラドともに、発売日などはメーカーから伝えられていない」と言う。

 ランドクルーザー70に性格が似た悪路向けのSUVでは、FJクルーザーも注目される。もともと北米向けに開発されて2006年に投入された。日本では新たな需要の掘り起こしを狙って、2010年に販売を開始している。

 観音開きのドアを備えるFJクルーザーのボディは個性的だが、内外装や装備はシンプルだ。そのためにV型6気筒4リッターガソリンエンジンを搭載しながら、2010年に発売されたときの価格は、標準仕様が314万円と割安であった。この後、FJクルーザーは2017年に特別仕様車のファイナルエディションを投入して販売を終えたが、サウジアラビアなどでは2023年モデルが投入されている。

 ランドクルーザー70やFJクルーザーのように、ボディが比較的大きな悪路向けのSUVは日本では少数派だ。したがってFJクルーザーの約7年の販売期間は長い部類に入るが、海外の需要が多い地域では、さらに長期間にわたり売られている。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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