この記事をまとめると
■トラックは私たちの日々の生活を支えている
■トラックにはさまざまな種類が存在する
■今回はレアなトラックやトレーラーを紹介
レアなトラック&トレーラーを紹介!
ひとくちにトラックといっても、運搬物によって形や機能が違うためバリエーションは数多くある。一般的なものだとバンボディや平ボディがあるが、それ以外にもタンクローリーやトレーラーなどが日々物流を支えてくれている。そのなかには見かけたことはあるが名前がわからないトラックや、見かけること自体が少ないトレーラーもあるはず。そこでちょっとレアなトラックやトレーラーをピックアップする。
バルク車・バルクトレーラー
粉状のものや、細かい粒状のものを運ぶトラックで「粉粒体運搬車」とも呼ばれる。バルク車とタンクローリーは、どちらも大きなタンク状の荷台を有していることから外観は似ている部分が多いが、バルク車は粉粒体を詰め込む口や排出口があるのかどうかで区別することができる。
積載するのは、石灰や炭酸カルシウムなど工業製品の材料や、粉粒状の飼料、プラスチックの素となる化学素材のペレット(粒)、小麦粉や砂糖などの食品原料などだ。
タンクの上に空いている穴から積荷の粉粒体を積み込み、降ろすときにはボディに備え付けた装置を使って圧縮した空気をタンクの内部に送り込んでホースを通って外に排出される。
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馬運車
高速道路などで車体前後には「競走馬輸送中」「競技馬輸送中」の表示を掲げているトラックを見たことはないだろうか。これは馬を運ぶための馬運車で「馬バス」という愛称で呼ばれることもある。
馬の乗り心地を考えて、エアサスペンション(空気バネ)や荷室にもエアコンが装備されている。そのほか、側部の高い位置に明り取り用の窓があるのも馬運車の特徴のひとつ。
1台の馬運車に最大6頭を載せて運行している。
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リンボーバン
パッと見は普通のバンタイプトラックだが、じつは荷台の高さを調節できるトラック。リンボーバンの誕生は1984年であり、登場から約40年。最大の特徴は積載する荷物の量や周囲の環境に合わせて、ボタンひとつで荷台の高さ調節が可能なところだ。荷台を下げれば車高制限のある地下駐車場などにも入場できるし、逆に荷台を高くすれば高さのある家電製品、家具などの積み降ろしができるというメリットがある。
外観はバントラックのようだが、よく見ると大きさの違うふたつの箱を上下に合わせたような形状をしており、可動部分を確認できる。
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