高級ミニバンっていや日本の独壇場……が終わる! EV時代に「豪華」をウリにした海外ミニバンが続々登場 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■世界では魅力的なEVミニバンが登場している

■車内が豪華な仕立てになっているのが特徴だ

■商用バンにEVが設定されたことによりミニバンに流用される可能性もある

世界で注目を集めるEVミニバンたち

 目ざといクルマ好きのなかには、すでにミニバンはオワコンと見ている方もいらっしゃるかと。ですが、ついに国内導入がなされたID.Buzzを筆頭に、魅力的なミニバンが次々と生まれているのです。しっかりとEV人気を味方につけたトレンドで、今後のニューモデルからは目が離せそうにありません。最新のEVミニバン、これから登場しそうなモデルを並べてみましょう。

ID.Buzz

 いうまでもなくフォルクスワーゲンが往年のワーゲンバスをオマージュしたEVミニバン。先ごろ、日本国内にも導入され、888万9000円(Pro/6人乗り)という価格ながら飛ぶように売れているというEVミニバンのトップランナーに違いありません。

 レトロ路線で新鮮味あるスタイリングだけでなく、524kmという航続距離やRWDというパッケージを活かした小まわり性能など、VWらしい完成度にもご注目。また、同社のEV専用モジュラープラットフォーム「MEB」による拡張性もさまざまな派生モデルを予感させてくれるもの。現に、コンセプトモデルとしてロングホイールベースの「カーゴ」や商用向け「AD」などが発表されており、ミニバンならではのマルチな活躍が期待できそうです。

メルセデス・ベンツ ヴィジョンV

 ドイツ製の質実剛健さが売りだったメルセデス・ベンツのVクラスも、時代の要請に応えたかのように進化を遂げました。先ごろ発表されたヴィジョンVは、「高級ミニバンはウチに任せろ」といわんばかりのリッチ&ゴージャスな仕上がり。高級ミニバンをリリースしているレクサスやボルボが蒼ざめることしきり、かもしれません。

 リヤシートにプライオリティを置いた4人乗りプロポーザルモデルながら、リヤに65インチのインフォテイメントスクリーン、運転席もほぼ全面にTFTスクリーンを設定し、イルミネーションはもはやテーマパーク並み。

 高級ミニバンのトレンドとして巨大なボディとロングホイールベースが目立つヴィジョンV、その市販モデルは2026年が予定されており、航続距離は300km、4輪駆動となることが発表されています。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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