ダイハツ「K-VISION」は恐らく最強の軽自動車になる!! 待望の「フルハイブリッド」が実現! 【ジャパンモビリティショー2025】

この記事をまとめると

ダイハツがジャパンモビリティショーで世界初の軽自動車用シリーズハイブリッドを発表

■軽自動車用シリーズハイブリッド搭載イメージ車両として「K-VISION」を展示

■ハイブリッド軽自動車の登場に期待が膨らむ

軽自動車もストロングハイブリッドの時代に突入か

 今回、世界初の技術としてジャパンモビリティショー2025でダイハツが発表したのが、軽自動車用のイースマートハイブリッド(e-SMART HYBRID)だ。これはモーターとエンジンを同軸に直結配置し、PCU(パワーコントロールユニット)と機電一体化したトランスアクスルによって軽自動車サイズに小型・軽量化したパワートレイン。これまで同社は、モーターで走行し、エンジンは発電だけを行うという1.2リッターエンジンのシリーズハイブリッドをロッキーに採用しているが、そのシステムを軽自動車用に小型化したという。

 JMS2025では搭載するイメージ車両として「K-VISION」を展示していたが、このパワートレインは660ccの軽自動車用エンジンを使用した軽規格として今後同社のさまざまな軽自動車に搭載されることを目指しているという。走りに関しては100% モーター走行なので、そのままBEVと同じ、静かで強いトルクを伴った力強い走りとなる。本来はモーター性能を上げることで、パワーを増やすこともできるが、自主規制によりパワーは絞るそうだ。

 しかしながら、経済性に関しては、これまでのエンジン&CVTのパワートレインと比較して、約20%以上燃費性能も向上するというので、従来の軽自動車以上を誇ることになる。

 じつは同社にとって、このパワートレインの開発は国土交通省が策定した乗用車の2030年度燃費基準を見据えている。達成判定が、企業別平均燃費基準方式(CAFE方式)となっているこの基準は、メーカーとして大量のBEVを開発・販売してICE車とのバランスをとる必要があるが、同社にとって、この形態は現実的ではない。現実的には、現在販売されている軽自動車をハイブリッド化していくことこそが必要なことなのだ。

 加えて、このイースマートハイブリッドは、構造的にはBEVと同様なので、災害時に外部へ給電できる機能を採用し、約4日分を賄う大容量を確保。大型の蓄電池としての機能も持ち合わせている。なんとも頼もしいハイブリッド軽自動車、登場が待ち遠しいかぎりだ。


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