未来のレクサスのフラッグシップはクルマではなくヨット!? いまはまだ小さな模型にすぎない「カタマラン」にはラグジュアリーの極みが詰まってた【ジャパンモビリティショー2025】 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ジャパンモビリティショー2025の会場にレクサスが出展

■カタマランコンセプトはレクサスが考える究極のヨットの模型だ

■完成すると25mプール以上のサイズとなるラグジュアリーな船体となる

レクサスが模型で描く究極のラグジュアリー

「ジャパンモビリティショー2025」のトヨタ・グループでは、「センチュリー」の独立を筆頭に、話題を集める提案がてんこ盛りの出展となっています。同じ会場の「レクサス」のブースも、話題の「LSコンセプト」などで賑わいを見せていましたが、その一角に不思議なデザインの船の模型が展示されていました。

 気になって話を聞いてみると、この展示は単なるスタイルの提案ではないようで、レクサスでは、この非日常の極みと言える巨大なクルーザーを実現させようと動いていることを表明するための、模型の展示をおこなっていたのでした。

 レクサスでは、日常の生活から解き放たれたオフグリッドの豊かな環境でのくつろぎを楽しむスタイルとして、自動車に限定せずに、空や海、別荘などを含めた、「LEXUS LIFE」という価値の提案を行っています。そのなかで海上での優雅なくつろぎの空間を提供するモビリティの提案として、「カタマラン・コンセプト」という巨大なヨットの模型を持ち込んだ形です。

 レクサス・ブースの一角にひっそりと展示されていたので、知らずに通り過ぎてしまう人もいるようでしたが、話を聞いてみると、この模型の本当の姿は、数十メートル級の巨大なヨットだということがわかり、さらに驚きました。

 ということで今回、このカタマランについて、トヨタのマリン事業部・副部長の林さんに話をうかがいました。

 まずこの「カタマラン(catamaran)」という名称は、英語で双胴船を意味します。細長いカヌー形状の船体をふたつ並べて間にデッキ(甲板)を渡した構造の船です。この構造は安定感が高く、水の抵抗が少なくできるので速度が出せるメリットもあるんだとか。

 レクサスはトヨタのラグジュアリーカーブランドだという認識の人が大半だと思いますが、じつはクルーザーや飛行モビリティにもジャンルを広げようとしています。

 開催初日の基調講演で、トヨタのチーフ・ブランディングオフィサー(ブランディング責任者)を務めるサイモン・ハンフリーズ氏が語ったなかで、「DISCOVER THE LEXUS LIFE」というキーワードを元に、この先のLEXUSを象徴するコンセプトカーやシームレスに繋がった、新たなライフスタイルの提案を行いました。

 かいつまむと、「自動車に限らず飛行機や船などさまざまなモビリティを活用して、自由なくつろぎのスタイルを豊かに彩っていく暮らしのためのプロダクトを提供する」、ということになります。

 そのスタイルを、生活圏から遠く離れた海上というオフグリッド空間で楽しむためのモビリティが、この「カタマラン」というわけです。


この記事の画像ギャラリー

往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

愛車
スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
趣味
釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
好きな有名人
猪木 寛至(アントニオ猪木)/空海/マイケルジャクソン

新着情報