現行モデルを使うと「コラボ」を疑われる? ドラマや映画のクルマに「旧車」が使われがちなワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■テレビCMやドラマに登場するクルマは旧車が多い

■アメリカドラマでも旧車が使われることが多いが定番を外すこだわりの選車も感じられる

■「現行車では色がつきやすい」としてCMやドラマには旧車が使われがちなようだ

印象に残るのは旧車ばかり?

「絵になるクルマ=旧車」というのは昭和、平成そして令和でも変わらないようである。テレビCMを見ていると、登場してくるクルマは1960年代や1970年代あたりの絵になりやすいとされる旧車が目立って登場してくる。

 確かにクルマ以外の自社製品や自社サービスを宣伝するのに、登場してくるクルマが新車として販売されている現行車が登場しては、「コラボしているの?」と思ってしまう。

 いわゆるダイレクト保険と呼ばれる商品の宣伝では、さすがに旧車では宣伝効果が薄いというか現実味がないと判断しているのか、現行車を中心に顔つきなどをCG処理で変えて登場させており、ときおりそれが話題になっていたりする。

 コマーシャルに限らず、ドラマの劇中車でも、現行型やそれに近いクルマのブランドエンブレムを架空のものとしたり、車名プレートを剥がしたり、架空の車名エンブレムあえて装着していたりするケースを見たひとも多いはず。

 また、筆者はアメリカの刑事ドラマを好んで見ているのだが、日本語字幕や日本語吹き替えでは、日本車はもちろんのことアメリカ車であっても車名を伏せた日本語の字幕やセリフとなっている。字幕で基本的に見ているが、劇中の英語のセリフでは追跡車両を無線連絡する際には実際の車名になっているケースがほとんどで、それがリアルな社会では当たり前だと思うのだが、字幕や吹き替えでは「青い国産車(アメリカ車のこと)」や、日本車でも「赤いクルマ」などと訳されていることもある。

 アメリカのドラマではクルマも重要なツールとして登場しており、出演者がどんなクルマに乗っているかで、そのひとの社会的地位など人物像をあぶりだすことができるのである。そのため、違和感のあるクルマの使われ方を見ると、どこかのブランドがスポンサーとして絡んでいるのかなと筆者は考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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