EVバスを個人所有とか夢のような話……でもなかった! 超最先端バスの「eパレット」が現実的な値段で一般販売される衝撃!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■BEVトランスポーター「eパレット」をトヨタが展開中だ

■価格は2900万円だが補助金が使えると半額程度で手に入る

■広い車内に電動車ということで個人ユースでも使える幅が広がりそうだ

トヨタ「eパレット」を個人で買ってみたら……

 すでに東京お台場などで運行が始まっているトヨタのBEVトランスポーター「eパレット」ですが、事業者だけでなく一般ユーザーに向けた販売も始まりました。お値段2900万円とまぁまぁなものですが、環境省による「商用車等の電動化促進事業」の補助金1583万5000円がもしもゲットできれば、1316万5000円とフルサイズセダン並み! 近い将来、自動運転レベル4にも対応するとなると、夢は広がる一方だとされています。

 eパレットのデビューは2018年のアメリカCESでのこと。このショーはコンシューマー向けハイテク見本市といった内容で、当時は自動運転トランスポーターが注目を浴びていた時期でもあり、eパレットも大いにスポットライトを浴びたものです。当然、コクピット(運転席)は装備されず、全長5mほどの車体を目いっぱい使った、快適なトランスポーターに仕上がっていたのです。

 その後、開発が進むうちにレベル3の「条件付き自動運転」を視野に入れたことで、運転席が装備されるなど現在のeパレットに等しいモデルへと進化。あわせて、ステアバイワイヤによる航空機テイストなハンドルも装備。発売されるモデルでは当初レベル2の自動運転システムとされています。また、ボディサイズもCES出品時からいくらか変更され、全長×全幅×全高:4950×2080×2650mmとなり、5mを切る全長がいかにも国内での運用を意識しているかと。

 一方、室内サイズは室内長×室内幅×室内高:2865×1780×2135mmと、ほぼ最大限に近く、設計上の定員は運転手を含めて17名とのこと。ただし、室内のアレンジはいくつかある模様で、発表されたモデルでは運転手を除いて7名分のシートに加え、車いすを想定したスペース(と固定装置)も用意されています。ちなみに、公共運用を見据えたものか、車いすやベビーカー向けの電動スロープも装備されました。

 バッテリー容量は72.82kWhで、最高出力150kW/最大トルク266Nmの出力。最高速度80km/h、最大航続距離は250kmと発表されています。急速充電と普通充電どちらも可能で、所要時間は急速充電で40分程度(満充電量の約80%充電)、普通充電ならば12時間程度と、一般的なレベルといえるでしょう。また、外部への電力供給も可能(DCからACへ変換する外部給電器が別途必要)なので、災害時など蓄電池としての活躍も期待できるわけです。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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