この記事をまとめると
■日産は1996年から2007年までステージアというワゴンを展開していた
■2代目モデルはV6エンジンを搭載しスポーティな走りを楽しめた
■初代に設定された260RSはGT-Rワゴンとも称された
名ワゴンだったステージアを振り返る
1996年に初代が登場し、2001年に2代目に受け継がれ、そして2007年に、SUVやミニバン人気に押され、惜しまれつつもモデルライフを終えた日産のFRステーションワゴン、ステージアを覚えているだろうか。ステージアの車名の由来は舞台を意味するSTAGE(ステージ)と、前進、進歩を意味するADVANCE(アドバンス)を組み合わせた造語であり、一歩進んだライフステージを提案するという意味が込められているという。
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現在、国産ワゴンは絶滅危惧的な存在になっているが、ステージアが華やかな舞台を踏んでいた1990~2000年代は、国産ワゴンが生き生きと輝いた時代でもあったのだ。しかもだ、ステージアはただのステーションワゴンではなく、とびっきりスポーティなワゴンでもあったのだ!
ここではその極めつけといえる日産ステージア、2代目モデルを振り返ってみたい。
比較的新しい2001年に登場した2代目ステージアは、11代目V35スカイラインや5代目Z33フェアレディZと同じFR用FMプラットフォームを採用。全長4765~4820×全幅1760~1790×全高1490~1550mm、ホイールベース2850mmという堂々たるサイズを備え、それを生かした、豪華で広々としたV35スカイラインとも共通する室内空間、スカイラインに望めない広大なラゲッジルームを備えていた。
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そのラゲッジルームの大きな特徴は、樹脂素材が使われたバックドアにガラスハッチを備えていたこと。バックドアを開けることなく荷物を出し入れでき、停車時に換気をするのにも適した装備である。どうやら日産はバックドアのリヤウインドウを開閉式とするガラスハッチが大好きなようで、パイクカーのパオ、SUVのテラノ、コンパクトカーのキューブ、ミニバンのリバティ、プレサージュ、セレナ(現行型含む)、ワゴンのアベニールにも採用していたのである。
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