最強のポルシェ911といえば……の問いで必ず名前が挙がる1台! フェルスタッペンも乗ってた「GT2 RSクラブスポーツ」のポルシェも認めるヤバさ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ポルシェ911のなかでも「GT2」は最強モデルの一角に数えられている

■2018年に発表の「GT2 RS クラブスポーツ」は991型の最強モデルにして最終進化形

■フェルスタッペン所有の「GT2 RS クラブスポーツ」がオークションに出品された

911ターボの最強モデルといえば「GT2」

 ポルシェが、「GT2」の名を掲げた911を初めてリリースしたのは1995年のことだ。この年にデビューした993型911ターボをベースに、リヤに搭載される3.6リッターの水平対向6気筒ツインターボエンジンをさらにチューニングすることで430馬力の最高出力を発揮(1998年にはそれは450馬力仕様へとアップグレードされることになる)。

 駆動方式は911ターボが4WDだったのに対して、911GT2はオーソドックスなRWD。リベット止めされるグラマラスなプラスチック製のワイドフェンダーや大型のリヤウイングなどを装備することで、993型911のなかではもっともスパルタンなアピアランスと高い運動性能を実現したこの993型911GT2は、その車名からも想像できるとおり、当時のFIA GT選手権におけるGT2クラスへの公認を得ることを目的として開発が進められたモデルだった。

 だが、911GT2がモータースポーツと直接の関係をもっていたのは、結果的にはこの993型911GT2のみだった。その後継車として2000年に発表された996型911GT2や、2007年デビューの997型911GT2、そして2017年に991型911のラインアップに追加されたGT2 RSなどは、いずれも究極の走りを911に求めるカスタマーのために企画されたロードカーにほかならなかったのである。

 ただひとつ、2018年のLAオートショーで新世代を担う992型911とともに世界初公開された、991型911の「GT2 RS クラブスポーツ」というスペシャルモデルを除いては。

 今回紹介するのは、この911 GT2 RSクラブスポーツだ。それはもちろん991型911シリーズの最強モデルであり、また最終進化型ともなった作でもある。ちなみに発表時にその開発を主導したポルシェモータースポーツは、これを「史上最強のロードイリーガルGTスポーツカー」という言葉で表現。

 それがオンロードでのドライブも、そしてもちろんモータースポーツへの参戦も不可能な、いわばサーキット走行専用車であることを強くアピールした。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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