見た目は普通なのに中身はとんでもないことに! ランクル60をトヨタ自ら魔改造した「ターボトレイルクルーザー」が控えめに言っても最高だった!!

この記事をまとめると

■歴代ランドクルーザーはアメリカでも人気車種だ

■北米トヨタのトヨタモータースポーツがランドクルーザー60をレストアしSEMAで展示

■ノーマル+αの見た目を維持しつつ3.4リッターV6ツインターボエンジンを搭載した

40年前の名車にほぼ無加工で最新エンジンを搭載

 ランクル人気はいまさらいうまでもありませんが、じつはアメリカでも新旧モデルにプレミアがつくほどの大人気。それを裏付けるかのように、北米トヨタがすごいランクルを完成させました。全米屈指のカスタムカーショー、SEMAで発表された60系ランクルは、見た目はほとんどノーマルながら、389馬力のV6ツインターボエンジンを搭載したスペシャルモデル。アメリカどころか、日本でもランクル人気がさらに加速しちゃいそうです。

 ターボトレイルクルーザーと名付けられたこのホットなランクルは、北米トヨタのレーシングリペアを担うトヨタモータースポーツが作り上げたワンオフのスペシャルモデル。現行タンドラに搭載されているi-FORCE 3.4リッターV6ツインターボエンジンを搭載し、389馬力と479ポンドフィートのトルクを発生すると伝えられています。ちなみに、トルクはノーマルの60系ランクルが搭載する直6エンジンの倍! 当然、現代のエンジンなので当時に比べて高燃費となっているだけでなく、排ガスの低減や車外騒音まで軽減させるなど、環境性能に厳しいアメリカでも十分に通用するのだとか。

 また、流行りのレストモッド風の仕上げにしなかったのは慧眼といったところで、1985年モデルのランクルを「一切カスタムしないでV6ツインターボが搭載できる」ことを力強くアピールしています。バルクヘッドやフレームの無加工はもちろん、ネジ穴ひとつ変えることなく作り上げているとのことで、トヨタのファクトリーメイドならではの技術力といえるでしょう。

 ただし、V6用に新たなエンジンマウントが用意されたほか、FJ60の純正5速トランスミッションを流用するためのアダプタープレートだけは追加したのだとか。こうした、見えないところへのこだわりこそ、完成度の高いカスタムカーの重要なポイントに違いありません。

 見えるところ、すなわち外観についてもトヨタモータースポーツに手抜かりはありません。ペイントは1986年のランクル純正色、シルバー(147)で仕上げられたほか、リフトアップは当時らしく控えめな1.5インチ。一方で、35インチのホイールをセレクトすることで現代的なシルエットを形成するなど、センスのいいカスタムは誰もが好感を抱くはず。

 そして、インテリアを妙にいじることなくノーマル状態を維持しているのもいい感じ。これまた見えないところにJBLのスピーカーをセットしつつ、主張の強すぎないタッチパネルモニターを追加するというスタイルは、これからのトレンドになるかもしれません。

  

 ターボトレイルクルーザーは、クラシックを新しく刺激的な方法で生かし続けるというコンセプトカーとされています。が、トヨタにとってガソリン車はこれからも重要な役割を担い続けるアピールでもあるとのこと。ともあれ、トヨタのこうした姿勢こそランクルが長きにわたって人気を博す一因であることは間違いないでしょう。


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石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

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