この記事をまとめると
■フォードGT Mk IVがニュル北コースで歴史的タイムを記録し米メーカー最速を更新
■6分15秒台は歴代3位かつ内燃機関車としては頂点という価値ある成果となった
■耐久レースの伝統を背景に最終進化形として極限性能を体現する1台といえる
内燃機関車の頂点が塗り替えられた
フォード・レーシングが、フォードGT Mk IVがドイツ・ニュルブルクリンク北コースにおいて6分15秒977のラップタイムを記録し、アメリカ車メーカーとして最速の記録を樹立したと発表した。このタイムは、同サーキットを周回した歴代車両のなかで3番目に速く、内燃機関のみを搭載した車両としては最速となる。
ニュルブルクリンク北コースは、全長約20.8km(12.9マイル)、高低差約300m、コーナー数170以上を誇る世界でもっとも過酷なサーキットとして知られる。「グリーンヘル(緑の地獄)」の異名をもつこのコースは、長きにわたって究極のテストコースとして君臨してきたのは周知のところだ。
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今回フォードが達成した6分15秒977というタイムは、複数の意味で歴史的な記録となる。まず、アメリカ車メーカーとして最速の記録であるということ。今回フォードがレーシングドライバーを起用したのに対し、こちらは開発ドライバーによるタイムであることに留意が必要ではあるが、これまでシボレー・コルベットZR1Xが保持していた最速記録である6分49秒275を大幅に更新した。
このタイムは、ニュルブルクリンク北コースを周回した全車両のなかでも歴代3位となる。これを上まわるのは、ポルシェ919ハイブリッドエボ(5分19秒546)とフォルクスワーゲンID.R(6分5秒335)の2台のみだ。前車はル・マン24時間レースで活躍したLMP1プロトタイプの規制解除版で、レースカーとしての制約を取り払った特別仕様車。後車はパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで記録を樹立した電動レーシングカーだ。
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そして、この記録は内燃機関のみを搭載した車両として最速であることも忘れてはならない。ポルシェ919ハイブリッドエボはその名のとおりハイブリッドシステムを、ID.Rは電気モーターを搭載している。純粋なガソリンエンジンのみで駆動する車両として、フォードGT Mk IVはニュルブルクリンク北コースの頂点に立ったのだ。