この記事をまとめると
■フォーミュラジムカーナの会場ではトヨタ整備学園が安全チェックを担当していた
■トヨタ整備学園は学生フォーミュラ参戦などのモータースポーツ教育も充実している
■フォーミュラジムカーナに参加した狙いは自動車教育者という新たな進路の提案だ
整備のプロがフォーミュラジムカーナの安全チェック
全国の大学・専門学校などの自動車部からジムカーナ最強を決める競技会として、2023年にスタートしたフォーミュラジムカーナ。2026年で4年目を迎えたこともあり、その存在は学生たちの間にもすっかり浸透したようだ。
そんなフォーミュラジムカーナの会場では、昨シーズンまではなかった光景が見られた。
走行スタート前、背中に「TOYOTA MOBILITY ENGINEERING COLLEGE」とレタリングされたつなぎ姿のスタッフが、ドライバーに声をかけながらヘルメットのあごひもやハーネスの装着状態、運転席まわりを入念にチェック。さらに別のスタッフがホイールナットの締め付けトルクまで確認していたのだ。
ホイールナットのトルクチェックをするトヨタ整備学園の教員画像はこちら
さらに決勝日となる5月10日のランチ前には、安全かつ確実なホイール脱着方法のデモンストレーションも実施。学生たちはその様子を真剣な表情で見つめていた。
これらはすべて、2026年シーズンから新たにフォーミュラジムカーナの協賛企業に加わった「トヨタ整備学園」による取り組みだ。大会車両の安全チェックを担当するだけでなく、学生たちから寄せられる整備やセッティングに関する疑問にも、丁寧かつ的確なアドバイスを行っている。
学生からの質問にアドバイスするトヨタ整備学園の教員画像はこちら
そこで今回は、トヨタ整備学園がどのような学校なのか、そしてなぜフォーミュラジムカーナに協賛することになったのかを聞いてみた。
──トヨタ整備学園とは、どのような学校なのでしょうか?
トヨタ整備学園:自動車整備士の資格取得を目指す学校です。我々はトヨタ直営の「メーカー校」なので、在学中からトヨタの教育やフィロソフィを授業に取り入れているのが特徴ですね。実際にトヨタの整備機器や工具を使いながら学んでいきます。
──授業以外では、どのような活動をしているのですか?
トヨタ整備学園:スーパーGTに参戦しているトヨタ系チームのお手伝いをすることがあります。テント設営やタイヤ運搬などを通じて、モータースポーツの現場の空気を体感してもらっています。また、名古屋校の学生は学生フォーミュラにも参戦しています。学生たち自身でマシンを設計し、構造計算を行い、フライス盤や旋盤を使って部品を製作し、溶接してクルマをゼロから作り上げるんです。さらに、ラリーチャレンジにも参加しています。全国で開催されているので、各校でエリアを分担しながら活動しています。
学生フォーミュラに参戦するトヨタ整備学園の生徒たち画像はこちら
──モータースポーツ好きにはかなり魅力的な環境ですね。
トヨタ整備学園:ほかにも、東京校には「ボデークラフト研究科」、名古屋校には「高度自動車工学科カスタマイズコース」、神戸校には「エキスパートエンジニア科」という学科があり、クルマのカスタマイズや、学生たちが製作した車両を、東京オートサロンや大阪オートメッセに展示しています。