この記事をまとめると
■日本で販売されている車名が海外では違う場合がある
■現地で親しい名前ということで日本で終了したあとも使われているケースがある
■仕向地ごとに異なるエンジンの排気量で車名を設定したモデルも存在する
日本と異なる車名で販売されているクルマたち
クルマの車名というのは単なる名称の枠を超え、そのクルマがもつイメージと直結する重要な要素となっているといっても過言ではない。しかし車種によっては日本でのおなじみの車名ではなく、異なる車名となっているものも少なからず存在しているのだ。
トヨタ・ランドクルーザー250→ランドクルーザープラド
2024年4月に日本で販売された、新たなランドクルーザーファミリーの一員である250。このモデルは質実剛健を追求し、ユーザーの生活と実用を支えるという原点に回帰したとされており、それまで近しい車格のモデルとしてラインアップされてきたプラドとは異なる新規車種と説明されている。
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しかしオーストラリアでは、プラドのサブネームが一大ブランドとして現地ユーザーに認識されていることから、現地の販売会社の要望などもあって引き続きランドクルーザープラドの名前を継承。また、70や300が販売されていないアメリカでは250が単に「ランドクルーザー」として販売されているのだ。
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トヨタ・クラウン クロスオーバー→クラウン/クラウン エステート→クラウンシグニア
長らく日本を代表するトヨタのフラッグシップモデルとしてラインアップされてきたクラウンは、長らくほぼ国内専売車種として販売されてきたが、16代目となる現行型は世界戦略車として販売されている。
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日本ではクロスオーバー、セダン、スポーツ、エステートと4つの車型が用意されているが、アメリカではクロスオーバーが単なる「クラウン」として、エステートは「クラウン シグニア」として販売されているのだ。
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基本的な仕様はシグニアにPHEVモデルがラインアップされない以外は日本モデルと大差ないが、日本では特別な意味をもつ伝統の王冠マークがトヨタエンブレムに置き換えられている点が大きな違いで、古くからのファンにとっては複雑な思いが去来するものとなっている。
日産 180SX→200SX/240SX
5代目シルビアの兄弟車種として1989年4月に登場した180SXは、プラットフォームこそシルビアと共通であるものの、リトラクタブルヘッドライトにハッチバックボディと、シルビアとは異なるボディを備えていたことが大きな特徴となっていた。
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そんな180SXの車名の由来はいうまでもなくデビュー時に1.8リッターのCA18DET型エンジンを搭載していたことなのだが、マイナーチェンジで搭載エンジンが2リッターのSR20DET型に変更されても車名が変わることはなかった。
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一方、欧州市場では同じモデルが「200SX」として登場。日本仕様と同じく1.8リッターエンジンが搭載されていたにもかかわらず200SX名義で、最後まで2リッターエンジンが搭載されることはなかった。
そして北米市場での車名は240SXとなり、搭載エンジンは2.4リッターのKA24型。こちらはモデルチェンジまで搭載エンジンの排気量は変わることなく、最後まで車名とマッチしていた。
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ルノー・ルーテシア→クリオ
ルノーのハッチバックモデルとして日本でも長らく愛されているルーテシア。昨年10月にビッグマイナーチェンジを実施し、ハイブリッド専売モデルとなったことも記憶に新しいところ。
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そんなルーテシアは1990年に登場した初代モデルから輸入販売がなされていたが、現地での正式名称は「クリオ」となっていた。このクリオという名称、当時はホンダディーラーの販売チャンネルのひとつである「ホンダクリオ店」が存在していたため、当時のインポーターがローマ時代にあった都市の名前であるルーテシアを日本名として採用したのだった。
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その後、インポーターが変わってもルーテシアの名前は受け継がれ、今ではすっかりおなじみの名称となっているのだ。