この記事をまとめると
■安易なけん引作業は事故やクルマの破損の原因となりえる
■白布の装着など法令上の決まりも存在
■急発進は禁物で慎重な操作が必要となる
けん引ロープによる移動はあくまで緊急措置
できればそんな事態に陥りたくはないものだが、万が一の車両トラブルなどで自走が不可能となってしまった場合、多くの人はJAFや任意保険に付帯するロードサービスを活用して車両を修理工場などまで搬送してもらうというのが一般的だろう。
しかし、物理的にレッカー車が入っていけない狭い場所や、ほかの交通の妨げになるような場所ですぐに車両を移動させる必要がある場合などは、取り急ぎけん引ロープを用いて故障車を引っ張るというケースもある。
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ただ、けん引ロープを用いて車両をけん引するということを実際にやったことがあるという人は少数派であり、誤ったけん引方法を行ってしまうと安全にクルマを引っ張ることができないだけでなく、さらなるトラブルに繋がることもあるのだ。
もっとも重要なのがけん引ロープをかける場所で、基本的には車載されているけん引フックを装着した上でそこにロープをかけるのが一番確実となる。
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車体下側にはけん引ロープをかけることができそうな場所が多数あるが、けん引には予想以上に大きな力がかかるため、誤った場所にかけてしまうと車両を破損させてしまう可能性も高い。そのため、けん引フック以外の場所でけん引するのはオススメできないのだ。
また、けん引するときはロープ中央に30cm×30cm以上の白い布を取り付けることが法律で義務付けられているので、これを怠ると違反となることも頭に入れておきたいところ。
そして、けん引される側の車両はパーキングブレーキを解除し、ギヤをニュートラルに入れ、選択式4WD車の場合は2WDを選択することも忘れずに。さらに、キーを完全にオフにしてしまうとステアリングロックがかかってしまうので、キーポジションはON(ボタン式の車両もON状態に)にすることは必須となる。
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実際にけん引を行うときは、ロープがたるんだ状態から一気に引っ張るのではなく、ゆっくりロープが張るまで2車の間隔を空けてから徐々に引っ張ることも大切で、勢いをつけて引っ張ってしまうとその衝撃で引く側も引かれる側もダメージを受ける可能性もある。
このように、単にけん引ロープで引っ張るだけでも注意したい点は数多くあり、正しく行わないとさらなる悲劇を生み出す可能性も大いにある。そもそもロープでのけん引は冒頭のようにやむを得ない場合のみに留め、長距離を移動するのは止めておいたほうが賢明だろう。