泥や小石の跳ね上げを防ぐため……はわかるけど後続車が眩しいステンレス板はなぜ? トラックの「ピカピカの泥よけ」はドレスアップだけじゃない「安全面」の役割も担っていた!

この記事をまとめると

■トラックの泥除けは泥や小石の飛散を防ぐ重要な装備だ

■ステンレス板には後続車へ車間距離を促す役割もある

■実用品でありながらデコトラではカスタマイズの定番パーツでもある

実用性と装飾性を兼ね備えたアイテム

 道行くトラックをよく見てみると、フロントやリヤのフェンダーの後ろに、垂れ幕状のゴム製あるいは樹脂製などのパーツが付いていることに気がつくだろう。これは「マッドフラップ」と呼ばれるパーツで、トラックドライバーの間では「泥除け」と日本語で呼ばれることが一般的だ。

 その用途は文字どおり「泥を除ける」ためのもの。乗用車でもクロカン4WDやラリー用途のスポーツカーに装着されていることが多く、未舗装路を走るこれらの車両にとっては、走行中にタイヤが跳ね上げる泥や砂利、水などから車体を守るマストアイテムになっている。

 トラックはその車体の大きさに比例してタイヤも大きく、未舗装路のみならず一般的な舗装路でも泥や小石などを走行中に跳ね上げるリスクが高く、それらから愛車の車体を守ることはもちろん、周囲の車両にそういった被害を与えることを防ぐためにも、泥除けは必須のパーツであるといえる。とくに砂利や土砂、土を運ぶダンプトラックは、その「荷物」である土や砂利を積み込む「土場(どば)」と呼ばれる積載場やそれらを降ろす工事現場はそのほとんどが土やダートの路面のため、そこを走るためには必要不可欠というわけだ。

 またトラックには、この泥を除けるという本来の用途だけでなく、別の目的もある。ひとつめは、後方を走る車両に車間距離をとらせる、ということ。トラックのリヤフェンダーに付いた泥除けには、ステンレスの板が装着されているものが多い。夜間にその後ろを走っていると、そのステンレスで反射するライトの光が気になることもあるだろう。また普段クルマに乗っていれば、そのステンレス泥除けが付いたトラックに近づけば近づくほど、その眩しさが増すこともわかるはずだ。

 この泥除けに付いたステンレスは、後方車両に対する威嚇や嫌がらせというわけでは決してなく、車間距離をとってもらうためのものと解釈してほしい。走行中に前方の車両との車間距離を適正にとることは、ドライバーのマナーであり安全のための義務。その距離が長ければ長いほど事故のリスクが減ることは、ドライバーならみんなわかっているだろう。

 また泥除けのふたつめの用途は「カスタマイズ」、トラックでいうと「デコレーション」あるいは「飾り」だ。デコトラのために作られた泥除けは全国各地のトラックパーツメーカーやアートショップ(デコトラ専門店)、アート工房で製造販売されており、その種類も多種多彩だ。


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