MT車にも3眼アイサイト搭載! スバルBRZが「F型」でMTのシフトフィールを磨き安全装備も大進化

この記事をまとめると

BRZの改良モデルはMT車に初めて3眼アイサイトを搭載し安全性能を向上させた

■スーパー耐久で培った知見を生かし新設計シフトレバーによりMT車の操作性も高めている

■価格やグレード構成は基本的に据え置きでGR86への同様の改良にも注目が集まる

MT車にも3眼アイサイトを採用

 スバルは7月30日、FRピュアスポーツカー「BRZ」の改良モデルを発表した。安全装備とMTのシフト操作性という、このクルマのユーザーがもっとも注目するポイントに手が入った内容だ。MT車に初めて「3眼アイサイト」が搭載された。

 今回の改良の柱のひとつは、アイサイトの進化だ。スバルの量産モデルでは初めて、MT車搭載のアイサイトへ広角単眼カメラが追加された。従来のステレオカメラに広角単眼カメラを組み合わせた「3眼構成」とすることで、認識範囲が拡大し、交差点における衝突回避サポートの作動範囲が広がった。

 これまでMT車向けのアイサイトはAT車と比べて機能面でやや限定的な面があったが、今回の改良でその差が縮まった形だ。スポーツカーとしての素性を楽しみながら、安全性も妥協したくないというユーザーには歓迎すべき変更点といえる。

 もうひとつの注目点が、MT車のシフトレバー構造の刷新だ。スバルはTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptとして2024年までスーパー耐久のST-Qクラスに参戦しており、そこで得られた知見が今回の市販車にフィードバックされたのだ。新設計のシフトレバー構造により、従来以上にスムースなシフト操作が実現するとしている。

 スバルがモータースポーツ参戦を「速く走るため」だけでなく「市販車の改善ネタを得るため」として明確に位置づけているのが、この発表からよく伝わってくる。実際の変化量はステアリングを握ってからでないと評価できないが、すでに高いレベルにあるBRZのMT操作系がどこまで磨かれたのかは試乗が楽しみだ。
なお、AT車にはこれらの変更は適用されておらず、今回の改良はMT車に対してより大きな付加価値をもたらすものとなっている。いわばMT乗りへの「ごほうび改良」だ。

 グレード構成はR・S・STI Sportの3種で変更なし。価格は以下のとおりだ。Rが6速MT 337万7000円/6速AT 341万円、Sが6速MT 356万4000円/6速AT 359万7000円、STI Sportが6速MT 383万9000円/6速AT 387万2000円(いずれも消費税込み)。ボディカラーはクリスタルホワイト・パール(3万3000円高)、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、イグニッションレッド(いずれも5万5000円高)、サファイアブルー・パール、WRブルー・パールの7色展開だ。

 そして、「GR86はどうなるのか」という声が早速ネット上で上がっている。BRZとGR86は兄弟車のため同様の改良を受ける可能性が高いが、トヨタからの発表はまだない。また、「初期モデルを後期モデル仕様にアップデートする選択肢がほしい」という既存オーナーの声も聞こえており、BRZが代を重ねるごとに着実に進化を続けていることの裏返しともいえる。月販計画台数は250台だ。


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