この記事をまとめると
■ブラバスの創業者の名を冠した「ボド・カブリオレ」が生産される
■アストンマーティン・ヴァンキッシュをベースにV12を最高出力1000馬力にチューニング
■限定生産台数77台で価格は約2億5000万円という超高級モデルだ
モントレーで発表されたブラバスの究極カブリオレ
かつてはメルセデス・ベンツをメインに、そのチューニングモデルの開発や生産、あるいはクラシックモデルのレストアなどにも積極的な進出を果たしたことなどで大きな話題を提供してくれたブラバスだが、現在のブラバスは正確には、ドイツ政府から正式な公認を受けた、独立した自動車メーカーとして存在している。
そしてチューナーから自動車メーカーへと成長を遂げたブラバスは、その後さまざまなメーカーに独自のモデルを開発するための素材を求めることになる。ここで紹介するブラバスの最新作、先日アメリカのカリフォルニアで開催された「ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング」で世界初公開された「ボド・カブリオレ」は、アストンマーティンの「ヴァンキッシュ」をベースに製作されたモデルだ。
ブラバス・ボド・カブリオレのフロントスタイリング画像はこちら
そのネーミングに掲げられる「ボド」が、1977年にブラバスをクラウス・ブラックマンとともに設立した、ボド・ブッシュマンを意味していることは、ジャーマンチューナーの世界に詳しい人には簡単に想像できるところだろう。すなわちブラバス=Brabusとは、このふたりの名字を併せた=Bra+Busから成り立っている社名なのだが、ブラックマンはあくまでも会社設立のための名義貸しといった立場にあったらしく、設立直後にきわめて少額で(現在の約100ユーロ程度と語られている)、ブッシュマンにもち株のすべてを売却している。つまりブラバスは、それからブッシュマンという唯一無二のリーダーのもとで、世界屈指のチューナーへと成長を遂げていったのだ。
そのボド・ブッシュマンが急逝したのは2018年のこと。ブラバスを新たに率いることになったのは、息子のコンスタンティン・ブッシュマンだったが、彼はパワフルでハイパフォーマンスなオープンカーを生み出すことに、生涯を通じて特別な情熱を抱き続けていた父の夢を具現化することを計画。それから約7年という時間を投じて、ボド・カブリオレを誕生させるに至ったのだ。
ブラバス・ボド・カブリオレのリヤスタイリング画像はこちら
ちなみにこのボド・カブリオレに先立って、ブラバスはクーペボディの「ボド・グランツーリスモ・クーペ」を発表しているが、カブリオレはこれとは別のシリーズとして限定生産され、その台数はブラバスの創業年を示す77台とされる。
前でも触れているように、アストンマーティンのヴァンキッシュがベースとなるボド・カブリオレだが、そのボディデザイン、そして用いられるマテリアルはヴァンキッシュのものとは大きく異なっている。個性的なフロントマスクをもつボディは、後方に向って流れるスムースなラインとも巧みにマッチし、全体的にはヴァンキッシュのそれよりもラグジュアリーでエレガントなアピアランスが生み出されているのが特長だ。
ブラバス・ボド・カブリオレのサイドビュー画像はこちら
ボディのすべてのコンポーネントは、ブラバスが自社生産するプリプレグ製法によるカーボン製。最先端の技術によって最高水準の組み付け精度と完璧な表面品質が保証されている。