この記事をまとめると
■チタンは軽量高強度で耐食性にも優れる素材だ
■自動車ではボルトやエキゾーストなどに採用される
■高熱で硬化し振動や外力で破損しやすくなる場合もある
鉄より軽くステンレスより強い
一時ブーム(?)となった金属素材がある。元素周期表番号22のチタンだ。人類史上比較的新しい金属素材で、実用化されたのは1950年代に入ってからのことだった。特徴は、一般的な合金鋼と同等の強度をもち、鉄より軽く、ステンレス鋼、アルミニウムよりも圧倒的に耐食性に優れることだが、加工が難しく、製造コストが高額になるため、普及率は高くない。
このチタン素材は、純チタンとチタン合金のふたつにわけることができ、さらに純チタンは4種、チタン合金は3種に区分され、チタン合金は用途に合わせて耐食性や強度を向上させるため、アルミニウムやニッケルなどを混ぜて作られるが、純チタンより高額で加工が難しいという特徴をもっている。工業製品として使われるのはチタン合金で、強度は高いが加工性に難のあるα型、高温には弱いが加工性に優れ最高強度をもつβ型、α型とβ型の優れた点(強度、耐熱性、加工性)を併せもつα+β型とわけられている。
歴史的に見れば、チタン合金が本格的に使われた最初の例は1954年のジェット戦闘機F100スーパーセイバー(ノースアメリカン社)で、主要構造部材として使われ、一説によると1953〜1954年のアメリカでのチタン生産量の約80%が本機で使われたという。
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自動車の構成素材としてチタンを眺めてみると、やはり高額なため一部特殊な用途でしか用いられず、軽量性、高強度性が求められるレーシングカーなどで使われるチタンボルトやチタンナットなどが知られるところだが、1969年にモノコック材にチタン合金を採用したグループ7カー、Can-Am用のオートコースト22は突出した存在だった。ほかのグループ7カー(ほとんどがアルミモノコック製)と較べ約120ポンドほど軽く仕上がっていた。
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