ピザを頼むと近所の道路が綺麗になる? ドミノピザの「道路補修」の取り組みが面白い

この記事をまとめると

■ドミノピザはアメリカで道路補修費用を寄付する「Paving for Pizza」を展開している

■道路補修費用の寄付で配達員の安全確保と地域貢献を両立する

■スバル・オブ・アメリカも「シェア・ザ・ラブ」で累計3億4600万ドルを寄付している

大手企業によるおもしろ社会貢献活動

 あれ、キレイになっている。昨日まで凸凹していて走りづらかった道の一部が舗装されて、クルマもバイクも自転車も走りやすくなった。よく見ると、そこには「Paving for Pizza(ぺービング フォー ピザ)」とペイントされているではないか。直訳すれば「ピザのための道路補修」である。

 これは、アメリカのピザ宅配チェーン大手のドミノピザによる社会貢献活動だ。企業による社会貢献活動はさまざま。とくに、アメリカでは、日本では思いつかないような発想が生まれる。そのひとつが、ドミノピザが道路を補修するというもの。

 そう聞いてもピンとこない人が多いだろう。今回の事案は、アメリカのミシガン州を本拠地として全米展開しているドミノピザが、道路が荒れている場所がある場合、その補修費用を地方自治体に寄付する仕組みである。

 確かに、ピザをバイクやクルマで配達するとき、道路の一部が陥没していたり、舗装路面が剥がれて凹凸が大きくなり、運転に支障が出る場合がある。だから、その補修をドミノピザが手助けするのだ。

 よく考えられたセールスプロモーションだと思うかもしれない。ただし、あくまでも結果的にマーケティング活動に見えるだけで、ドミノピザとしてはピザ配達担当者の安全を守るため、また地域社会に対する貢献が「ペイビング フォー ピザ」活動の真意だ。

 ドミノビザを注文した人にとっては、注文してからできるだけ早い時間に美味しいビザが食べられるだけではなく、日頃気になっていた自宅周辺の道をキレイにするための「実質的な寄付活動」にもつながる。結果的に、消費者のドミノピザに対する信頼が高まることで、近年競争が激しくなっているフードデリバリー業界において、消費者からドミノピザが継続的に選ばれることにつながるという流れだ。

 こうしたアメリカ国内での企業による社会貢献活動の事例としては、スバルの現地法人であるスバル・オブ・アメリカが2008年から実施している「シェア・ザ・ラブ」活動がよく知られている。スバルの正規販売店で新車または中古車を購入すると、そのなかから300ドル(1ドル157円換算で4万7100円)をスバル・オブ・アメリカと販売店が協力して寄附するという取り組み。全米2800以上の慈善団体や地域コミュニティに対して累計3億4600万ドル(543億2200万円)を寄付した実績がある。2026年末には、スバル「シェア・ザ・ラブ」の日本導入も決まっている。

 日本でも今後、さまざまな企業によるさまざまなアイディアの慈善活動が進むかもしれない。


この記事の画像ギャラリー

桃田健史 MOMOTA KENJI

-

愛車
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味
動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

新着情報