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「ホンダ」を本気にさせた「フレンチホットハッチ・ルノー」

ルノーが日本の道でも開発テストをする理由とは?

 ルノースポールは最近ニュルFF最速にこだわっており、現在もライバルと抜きつ抜かれつ の攻防を続けている。その影響は日本にも及んでおり、これまであまりニュルにこだわっていなかったホンダに「次期シビック・タイプRニュルFF最速宣言」をさせたほど。現在は3月にジュネーブショーで発表された新型シビック・タイプRが「7分50秒36」を記録し、FF最速の座に君臨している。しかし、ルノースポールが虎視眈眈と王座奪回を狙っているのは間違いない。

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 そんなルノースポールは日本をメインマーケットと見据えている。実はルノージャポンの年間販売台数の約1/4はルノースポールモデルで、その台数は世界のマーケットのなかでも3本の指に入るのだ。そのため2013年に初となる欧州外の開発の場として鈴鹿サーキットや箱根、首都高速を含めた一般道でテストを行なっている。日本での開発テストは2014年にも行なわれ、メガーヌRSトロフィRが量産車FF最速タイムを鈴鹿で記録している。

F1やラリーで培ったRST自慢のワークスメカニズムは別物!

 ルノースポールの各モデルは「ルノースポールテクノロジー(RST)」によって開発が行なわれている。RSTはルノースポールモデルからレーシングカーの製作まで手がけるメーカーで、F1やWRCなどのモータースポーツで培ってきたイメージやノウハウを市販モデルにフィードバックさせている。つまり、モータースポーツ直系のワークスチューナーだが、ニューモデルのデザインや開発、生産、販売、マーケティング、レースシリーズの開催や運営など、業務内容は多岐に渡る。_DSC3281

 今回紹介するのは、ルーテシアRSだ。ルーテシアRSには日常域での使い勝手を考慮した「シャシースポール」とサーキット走行まで視野にいれた「シャシーカップ」が用意されるが、試乗車はシャシーカップ。対するノーマルモデルは、今年1月に追加されたもっともベーシックなルーテシア・ゼン0.9L。_DSC3383

 ルーテシアRSは派手なデカールに加えて日本独自のオプションである「キットスポール」を装着しているが、それらを除けばノーマルモデルと大きな違いはない。ただ、開口部が広げられたFバンパーにディフューザー形状のRバンパー、そして大径タイヤなど、わかる人にはわかる〝オーラ〞がある。インテリアは専用のステアリングやスポーツシートに加え、オレンジ色のアクセントと差別化されるが、日本のホットハッチのような〝いかにも〞という感じはない。ちなみにステアリングのパドルは日産GT-Rと同じものだ。

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 ただし、中身は見た目とは比べ物にならないくらい異なる。そのひとつがエンジンだ。ノーマルは直列3気筒ターボで、排気量は0.9L。90ps/135Nmのパフォーマンスで5速MTとの組み合わせだ。それに対してRSは、直列4気筒の1.6Lターボを搭載。パフォーマンスは200ps/240 N・mとノーマルの倍以上。トランスミッションは2ペダルの6速DCTのみだ。

 ボディはルノースポール独自のボディに、シャーシは専用セッティングのスプリングや専用ダンパー(ハイドロリック・コンプレッション・コントロール)、電子制御デファレンシャル(RSデフ)などを採用。シャシーカップ仕様はシャシースポールより3mmローダウンされたサスペンションで、よりハードなセット(フロント27%、リヤ20%)。ステアリングギヤ比もよりクイック。タイヤはこのクラスでは大径215/40R18サイズが奢られる。

 ちなみにRSドライブというモード切り替えスイッチで、エンジン/トランスミッション/パワステ制御やESCの作動モードなどを3モード(ノーマル/スポーツ/レース)にセレクト可能だ。

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