【5分でわかる】複雑な中国の自動車メーカー事情 (2/2ページ)

海外メーカーのクルマ以外にも自主ブランドのクルマを販売

 Q:では、中国メーカーはどんなのがある?

 A:詳しくは下の表をご覧になってほしいのですが、大きく分けて「国営」と「民間」のふたつに分かれています。乱暴にいえば「地名の入っている社名のメーカーは国営」くらいの認識でOK(例外あり)。表の右部分は、中国メーカーと合弁会社を設立している主な外国メーカーです。トヨタやホンダ、マツダのように複数の会社と合弁会社を設立している例もあります。一汽マツダと長安マツダは厳密に言うと別会社というわけです。

 余談ですが、ボルボは吉利汽車(正確には親会社)が買収しましたが、下の表を見ると合弁会社の相手は上海汽車! なんとも複雑怪奇、わけのわからない状況になっています。

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 Q:中国メーカーは、外国メーカーとの合弁会社以外にクルマを作っているの?

 A:はい、作っています。だからややこしいのです。中国メーカーは合弁会社のほかに、自主ブランドでクルマを販売しています。ところが近年報道で大々的に報道された「パクリクルマ」のイメージを払拭するために、一部メーカーはさらに自主ブランドをたて「今までのクルマとは違うのだ」という商売を始めています。「自主ブランドの自主ブランド」というわけです。ただでさえメーカー数が多いのに、ブランド自体はさらに増殖している、というわけです。

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 Q:合弁会社はどんなクルマを作っているの?

 A:ものすごくざっくりいうと、外国との合弁会社は「型落ちのクルマを現地生産する」というイメージです。最新のクルマを作ると合弁会社で組んだ中国メーカーへの技術流出してしまう、それを防ぐ、というのが理由のひとつのようです。新旧モデルを並売していたりするのはそういうわけです。

 もちろんすべてのメーカーがそうではなく、メルセデス・ベンツのように現行モデルでもCクラスやGLAのような人気車のみ現地生産しているメーカーもあります。またマツダのようにCX-5やアテンザは「一汽マツダ」、CX-4やアクセラは「長汽マツダ」というように、現行モデルでも合弁会社によって作り分けていたりもします。

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 いかがだったでしょうか? これでアナタも明日から中国自動車メーカー通!


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