【意外と知らない】梅雨時期に役立つカーエアコンの効果的な使い方 (3/3ページ)

●燃費や電費に効果のあるエアコンの上手な使い方

 エアコンの上手な使い方は主にエアコンの使用による燃費、電費の低下を防ぐ方法のことで、使用パターンとタイプ別に上げていくと

・クーラー

 エンジン車、バッテリー駆動のエアコンを使うクルマともに、暑さでアツアツになった車内を一気に冷やす際は一旦窓を開けるなどして、熱気を極力抜くとエアコンの負担を減らせる。

・ヒーター

 難しいのはヒーターだ。エンジンが付いているクルマの場合は、エコカーと呼ばれる燃費のいい車ほどエンジンの熱効率が高い=無駄な熱を出さないため、冬場だと冷却水がなかなか暖まらない。つまりヒーターもなかなか効かないという、燃費がいいゆえの悪循環が起きる。

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 それゆえエンジン始動直後にヒーターを入れてしまうとなかなか暖まらない冷却水がヒーターに熱を奪われさらに暖まらない、アイドリングストップもしない、燃費も落ちることになる。そのため寒さの程度にもよるが、燃費のいいクルマほど冬場にヒーターを入れるタイミングは冷却水がそれなりに暖まってからにした方が燃費にはいい。なお走行風で冷却水温が冷えすぎるのを防ぐため、トヨタプリウスなど冷却水を適温に保つため、走行風で冷却水温が下がり過ぎないようグリルにシャッターを付けているクルマもある。

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 電気自動車の場合はヒートポンプ式のエアコンであればそれほど気にすることはないが、前述した電気で水を温め熱源するエアコンの場合(初期の日産リーフなど)、ヒーターの使用による電力消費が非常に大きく、航続距離もかなり低下する。そのため航続距離を稼ぎたいならヒーターの使用はできるだけ控えめか断続的とし、電気で暖まるひざ掛けやベスト、運転に支障のない手袋、靴に入れるカイロなどで寒さ対策をしたい。

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・デフロスター

 電気で水を温め熱源するエアコンを使う電気自動車では、デフロスターの使用も気を付けたい。このタイプのエアコンを使う電気自動車は冬場や梅雨だと乾いた風を作るのに加え、さらに車内の温度調整のため暖かい空気も作るのでヒーターのみの場合以上に電気を使い、航続距離が減少する。そのため航続距離を稼ぎたいならデフロスターも断続的に最小限使う、雨の日に車内に入る前には極力傘の水を払う、服に着いた水を拭いておくといったひと工夫を行うといい。

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