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プロパイロットの最大の目的はドライバーの負担を軽減することにある。たとえば渋滞や長時間の運転。そこで受けるであろう疲労を、クルマが副操縦士を務めることで軽減しようというのだ。
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具体的な機能は3つ。
①アクセルを自動でコントロールしスピードを維持する
②先行車との距離を保つよう追従、停止する
③直線だけでなくカーブでも車線の中央を走るようにハンドルを操作する
スピード維持は従来からあるクルーズコントロールと考えれば目新しくはない。が、追従と停止については、従来2秒以上停止でブレーキ解除していたところを、それ以上の時間でも停止を保持するのが新しい。しかも停止からボタンひとつで再発進可能。これなら厳しい渋滞でも人間はかなりラクができる。

そしてもっとも注目したいのは両サイドに白線がある場合のステアリング制御だ。従来の20数倍という舵角制御により、デコボコ道でもS字コーナーでも常に車線の真ん中をクルマが走ろうとしてくれる。

もちろんハンドルから手を離しての走行はNGだが、事前の取材会で試乗した限りでは、かなり優秀な副操縦士として活躍してくれるという印象だ。

ちなみにプロパイロットは単眼のカメラを使用。世界の自動車メーカーが採用しているモービルアイ社の技術を活用しつつ、日本の道路事情を考慮した独自の画像解析を融合している。前方車両や白線を三次元に把握し、制御するスピードは今までの想像を軽く超えている。

自動車社会の未来を占う最新自動運転技術をフラッグシップモデルであるGT-Rでもフーガでもなく、より幅広いユーザーが注目するセレナに真っ先に投入するという。その事実に日産自動車の想いと自信を感じるのだ。
