【速報】スーパーGT第4戦SUGOは大波乱の幕切れでKONDOレーシングが勝利

6周を残してレース終了! フォーラムエンジニアリングGT-Rが優勝

 2カ月半振りのスーパーGT第4戦SUGO。序盤からセーフティカー導入など荒れた展開となったが、GT500クラスはタイヤ無交換で走り切った24号車フォーラムエンジニアリングGT-Rの柳田真孝/佐々木大樹組が優勝となった。GT300は31号車トヨタプリウスaprGTの嵯峨宏紀/中山雄一組が制している。

 やはり今年も菅生の魔物はGTマシンに牙を剥いた。これほどの波乱を誰が予想しただろうか? 朝から細かい雨が降るスポーツランドSUGO。レーススタート前のウォームアップ走行で12号車カルソニックGT-Rがストップし、ピットスタートを余儀なくされる。

 14:06にレーススタート。順調にレースが進むかと思いきや、3周目にフォーラムエンジニアリングGT-RとARTA NSXが接触し、ARTAがコースアウト。そして、6周目にはポールポジションスタートのワコーズ4CR RC FがGT300クラスのマシンと1コーナーで接触してしまう。これにより、2位を走っていたケーヒンNSXがトップに躍り出る。

 だがそれ以降、レースを盛り上げたのはRC Fの2台。デンソーRC Fをドライブする元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンと、若手の代表格ウェッズスポーツRC Fの関口雄飛。23周目にデンソーRC Fがトップに立つと、ウェッズスポーツも24周目に3位に上がってくる。その後関口が2位まで順位を上げた26周目に、GT300クラスのマッハ車検86が最終コーナーでスピン。マシン回収のためにセーフティカー導入となる。

 30周目、セーフティカー解除となると同時にデンソーのヘイキ・コバライネンとウェッズ関口雄飛のバトルは激化。各所で関口が前に出ようとバトルを仕掛けるも抜くことは叶わずに、44周終了時点で関口が先にドライバーチェンジを行なう。続けて46周終了時にヘイキ・コバライネンがピットインして平手晃平にドライバーチェンジ。

 トップを守り快走するかと思われたが、ここで伏兵が現れる。アドバンタイヤを履くフォーラムエンジニアリングGT-Rだ。デンソーの平手は交換直後でタイヤが温まらずグリップしないのでペースを上げられない。そして47周目に首位の座を明け渡すことに。フォーラムエンジニアリングGT-Rはタイヤ無交換、ドライバーチェンジと給油のみで柳田真孝から佐々木大樹へとチェンジしていたのだ。

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 作戦勝ちともいえるトップ浮上でこのまま逃げ切るのかと思いきや、70周目付近からトップのフォーラムエンジニアリングGT-Rの挙動が乱れてくる。タイヤのグリップ力が落ち、アンダーステアが出始めたのだ。こうなると、後続のRC F勢が一気に差を詰めてくる。

 残り約10周、どうなるかと思った瞬間に最終コーナーでGT300クラスのアップガレージ86がクラッシュ。これで赤旗中断に。レース再開か終了かで審議される中、レース終了が宣言される。これによりトップを守ったフォーラムエンジニアリングGT-Rが優勝。2015年の第4戦富士スピードウェイ以来1年ぶりの優勝となった。

 GT300クラスは予選TOP3のビバック86とBRZ、プリウスがそのまま上位を争う形に。こちらもクラッシュ直前にトップだった31号車プリウスがそのまま優勝となった。
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 マシンを降りてきたフォーラムエンジニアリングGT-Rの佐々木大樹は「監督のギャンブルは最近外れることが多いので、良い結果につながってよかった」と冗談交じりにコメント。相棒の柳田真孝も「監督の素晴らしい判断、それに応えてくれたヨコハマタイヤ、そして大樹がいいタイムで走ってくれた結果です」と喜びを語った。

 GT500クラスの2位にはデンソーRC F、3位はゼントセルモRC F。GT300クラスは2位がビバック86、3位がスバルBRZという結果。ビバック86は昨年も優勝したこのスポーツランドSUGOでの2連覇とはいかなかった。

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 次の第5戦は8月6日(土)〜7日(日)、静岡県の富士スピードウェイにて開催される。

 GT500クラス暫定決勝結果
1位 #24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
2位 #39 デンソーコベルコサードRC F
3位 #38 ゼントセルモRC F
4位 #6 ワコーズ4CR RC F
5位 #19 ウェッズスポーツアドバンRC F
6位 #17 ケーヒンNSXコンセプトGT
7位 #36 auトムスRC F
8位 #15 ドラゴ モデューロ NSXコンセプトGT
9位 #37 キーパートムスRC F
10位 #1 モチュールオーテックGT-R
11位 #100 レイブリッグNSXコンセプトGT
12位 #64 エプソンNSXコンセプトGT
13位 #46 SロードクラフトスポーツGT-R
14位 #8 ARTA NSXコンセプトGT
リタイヤ #12 カルソニック IMPUL GT-R

 GT300クラス暫定決勝結果
1位 #31 トヨタプリウス apr GT
2位 #25 ビバック86 MC
3位 #61 スバルBRZ R&D SPORT
4位 #11 ゲイナー・タナックスAMG GT3
5位 #3 B-MAX NDDP GT-R
6位 #88 マネパランボルギーニGT3
7位 #4 グッドスマイル初音ミクAMG
8位 #18 アップガレージバンドウ86
9位 #51 JMS LMコルサ 488GT3
10位 #7 スタディ BMW M6

 (写真:増田貴広)


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