レース会場で開催されたサブロクだらけのイベント
ファンの間で「サブロク」と呼ばれる車両がある。1950年代の中盤から1975年まで存在した排気量上限360ccという古い軽自動車規格に適合した車両で、いまよりもひとまわり小さいナンバープレート(通称「サブロクナンバー」)を掲げていた個体を指す。そんなサブロク軽ばかりが集まったのが、愛知県のモーターランド三河で開催されたサブロクミートだ。
イベントのメインはサブロク軽だけによる80分の耐久レースなのだが、サーキットに併設された広場でサブロク経の車両展示も行われた。
サブロクミートの80分耐久レース画像はこちら
今回はそんな展示車両のなかから気になった個体をピックアップ。オーナーにお話をうかがってみると、クルマの歴史に負けない面白い話を聞くことができたので、それぞれのサブロクライフを紹介していくことにしよう。
1967年スバル360カスタム
佐々木さん
1967年スバル360カスタムと佐々木さん画像はこちら
若い頃にスバル360に乗っていたという佐々木さんがつい最近入手し、再びサブロクにカムバックを果たしたのが、バモスホンダとこのスバル360カスタム。車体後部にリヤゲートを持つワゴンスタイルになっており、広大なラゲッジスペースを持つ貴重な派生モデルだ。
1967年三菱360バン
中島さん
1967年三菱360バンと中島さん画像はこちら
中島さんが9年ほど前に手に入れたのは、三菱ミニカ誕生のきっかけになった三菱360バンというモデル。中島さんは入手した際にフルレストアをしており、純正2トーンでペイント。商用車ゆえにこれほどの状態をキープしている個体はまさに奇跡と言えるだろう。
1968年ホンダN360TG
倉橋さん
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サブロク軽の代表格とも言えるホンダのNシリーズのなかでもデビュー初期のスポーツモデルの豪華バージョンN360TGに乗る倉橋さん。前々オーナーが徹底したレストア作業をした個体で、2024年に入手。クロームパーツも純正をリクロームしており、まるで新車のような輝きが魅力的!
1971年スズキ・フロンテクーペ
藤井さん
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ジウジアーロがデザインしたことでも有名なフロンテクーペに乗るのは、4年ほど前にこのクルマのオーナーとなった藤井さん。DIYでカスタムも楽しんでいるそうで、最大の魅力は「スポーツクーペなのに公道を全開で楽しむことができるところ」とのこと。
1970年三菱ミニカ70GSS
木下さん
1970年三菱ミニカ70GSSと木下さん画像はこちら
木下さんが昭和55年に手に入れ、45年ほど所有しているという三菱ミニカ70GSS。オリジナルペイントをキープした貴重な個体で、購入後しばらく乗った後に休眠していたそうだが、息子さんが乗りたいと言い出したために復活。本日は一緒に参加したそうだ。
1971年ホンダ・ライフスーパーデラックス
又平さん
1971年ホンダ・ライフスーパーデラックスと又平さん画像はこちら
カサカサペイントのライフスーパーデラックスに乗るのは又平さん。1971年式とライフのなかでは初期型モデルとなるこの車両を4年ほど前に某ネットオークションで入手。カサカサな見た目はそのままに機関と足まわりをリフレッシュし、しっかりと走るのが特徴だ。
1973年ホンダZハードトップGL
高柳さん
1973年ホンダZハードトップGLと高柳さん画像はこちら
高柳さんが出入りしているショップで出会ってヒトメボレし入手してしまったという1973年式Zハードトップ。もともと搭載されていたツインキャブエンジンが壊れてしまい、シングルキャブ仕様のエンジンに載せ替えたそうだが、むしろトルクがあって乗りやすくなったという。
1973年ホンダ・ライフカスタムAutomatic
岩本さん
1973年ホンダ・ライフカスタムAutomaticと岩本さん画像はこちら
エンジン出力が限られるサブロク軽では非常に珍しいライフのトルコン式3速オートマチックモデルでエントリーの岩本さん。1988年に入手して以来、エンジンをチューンングしたり、リペイントをしたりしながら、大切に乗り続けてきたそうだ。
※本記事は雑誌「CARトップ2026年4月号」の記事を再構成して掲載しています