日産R35GT-Rをエクステリアで見わける方法(11〜17年モデル) (3/3ページ)

ビッグマイナーで大幅な変更が加えられた17年モデル

●後期モデル/MY17

 今年の3月25日にニューヨーク国際オートショーで初公開、7月11日に日本デビューを飾った最新のR35「MY17」。発売からじつに9年目の「ビッグマイナーチェンジ」が敢行された。

 まず目を引くのは、新色として設定された「アルティメイトシャイニーオレンジ」。こちらは4コート/2ベークという贅沢な処理を施したGT-Rだけの特別塗装色。その他のボディカラーはMY15を踏襲している(ゴールドフレークレッドパールのみ廃止に)。

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ボディデザインも大幅に変更され、前後のバンパーはGT-R NISMO譲りのエッジが効いたデザインに。フロントバンパー開口部は従来比で20%拡大され、冷却性能も向上しているという。また、日産のアイデンティティである「Vモーショングリル」が採用され、ボンネットフードもグリルのV字ラインに合わせて形状が変更されている。

 注目してほしいのはヘッドライト下のデザイン。ブラックアウトされた部分にLEDデイライトが組み込まれているが、これは2001年のGT-Rコンセプトのイメージを継承する狙いがあったそうだ。ちなみにこの部分、メッシュ風のデザインになっているが、実際にはダクトとしては機能していない(穴は開いていない)。

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前後バンパーのみならず、サイドステップも従来のフラットなタイプから盛り上がりのあるデザインに。外観の変更点は、すべて超高速域での空力性能を追求した結果とのこと。

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 また、MY17ではボディ剛性(とくにキャビンまわり)も強化。ルーフやピラーの構造を変更したことで、従来までリヤクオーターにあった「折れ目」がなくなり、なだらかな形状に改められた。これにより、キャビン後方で発生していた微少な乱流を抑えることに成功しているという。

 ちなみに、前後のライト形状はMY15と共通。ヘッドライトのみ、内部のパネル色味が若干変更されている。

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 ここに挙げた以外にも、MY07からMY17までのR35GT-Rは細かい点が変更されてきた。10年に迫るロングライフモデルということもあるが、これまでの国産車では例がないほど、歩みを止めることなく進化を続けてきた異例のクルマだ。

 なお、最新のMY17の変更点は外装のみにあらず。内装やスペックも大幅に進化している。そのあたりについては、近日中に「続編」をお届けする予定だ!


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