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【公道試乗】ドリキンこと土屋圭市が新型NSXを駆る! (2/4ページ)

4輪がベタっと張り付く安心のコーナリング

 続いて高速からワインディングへと移動。市街地より速度域が高まるが、ギャップ乗り越え時などの足まわりの質感は見事としかいいようがない。決してストロークが大きいわけではないが、しなやかでスムース。たとえば助手席に女性を乗せていても気を遣わずに走れるだろう。

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 走行モードを切り替えてSPORT、SPORT+を試す。足まわりは引き締まり、Quietモードに比べればゴツゴツ感も出るが、不快な硬さはまったくない。このロールストロークの少なさで、これだけの上質さが出せるのは素晴らしいとしかいいようがない。

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ワインディングのコーナーでは4輪がベタッと張り付く印象。不安感がまったくないのだ。正直公道では、どこに限界があるのかまったくわからないほどレベルが高い。つまり、少なくともストリートで楽しむ限りは、最高のコーナリング性能だといえる。

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おそらくNSXはR35GT-Rと比べられることが多いと思う。コーナリングの絶対的な速さ云々は別として、同じような車両重量でもR35GT-Rのほうが上ものが動く感じだ。NSXも同じような動きを想定していたが、重心が低く安定していて、公道レベルではもっと軽いクルマに感じられる。


さて、新型NSXは4WDであり、フロントの左右輪を別々のモーターで駆動するトルクベクタリングが目玉の機能だという。4WDに関しては、フロントが路面を「掻く」感触があるものの、わずかなサポートといったイメージで、基本はリヤ駆動の動きだ。そしてトルクベクタリングに関しては正直わからないレベルだ。つまり違和感がなく、素直によく曲がるクルマという感触だった。

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581馬力のユニットはじつにスマートなパワーの出方だ。R35GT-Rがもつ暴力的な加速とは印象がまったく異なり、「怖さ」を感じない500馬力である。


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