【試乗】1.4LターボのVW「The Beetle R-Line」はちょうどいいスポーティさ (2/3ページ)

1.4リッターは2リッターターボと共通の挑戦的なデザイン

 エクステリアでは前後バンパーデザイン、デュアルエキゾースト、リヤスポイラー、17インチタイヤ&アルミホイールなどが新しく、インテリアはインパネ上部の3連メーター(油温、ストップウオッチ、ブースト計を含め)最上級のザ・ビートル2.0Rラインと共通のデザインを採用。

 1.4リッターターボのスペックは最高出力150馬力、最大トルク25.5kg-m+7速DSG。JC08モード燃費はブレーキエネルギー回生システムの効果もあって、車重が40kg軽い1.2リッターターボの17.6km/Lを凌(しの)ぐ18.3km/Lを達成している。

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 さらにいえば、今回の改良でVWが提供するオンラインサービスCar-Netのひとつ、App-Connect搭載の純正インフォテイメントシステムを標準装備。最新の純正ナビゲーションシステムの採用と合わせ、コネクティビリティは大きく進化したといえる。

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 そんな新型ザ・ビートルデザイン(1.2リッター)に試乗すると、デビュー当時とはちょっと印象が異なっていた。つまり1.2リッターターボエンジンの105馬力、17.8kg-mという動力性能は今ではかなり穏やかに感じられ、パワー的に山道の登坂や急ぎ足の際に十分とは決していえないものだったのだ。ステアリングの応答性にしてもかなりおっとりしたもので、キビキビ感とは無縁。

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 とはいえ、あとに乗ったパワー的に優位な1.4リッターモデルと比べ、褒められる部分もある。たとえば16インチタイヤを履く乗り心地で、よりマイルドで体に優しく、ロードノイズを含めた全体的な静粛性の高さでも上まわる。

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 パワー、トルク不足を補うためエンジンを高回転まで回してもエンジンノイズは音質よく、まったく耳障りではないことなどだ。ビートルの雰囲気をスローライフ的に楽しみたいというユーザーには、これはこれで十分と思える。

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青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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