【ライバル比較】ヨーロッパの人気コンパクト6台を全方位チェック! (3/7ページ)

後席とラゲッジは3ナンバーボディのC3が有利

 続いてパッケージングをチェック! 6台を横並びで見た場合、室内の広さはやはりボディサイズに比例していると考えてよさそう。なかでもシトロエンC3はフロントウインドウの上下方向の広さを調節でき、最大で私の頭上までウインドウが広がる解放感は特筆もの。

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 それとは対照的だったのがミニ。そもそもフロントウインドウの高さを抑え、独特の視界を演出しているミニは6台中もっとも全高が低い。しかし運転席のシート高さ調整量も多く、幅広い体型に対応しており、多少の圧迫感は個性。ほかのモデルでは得られないムードを楽しまなければもったいない。

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 リヤシートのスペースについても検証してみたところ、前席(同一編集者のポジションをセット)と私の膝の間隔はスマートとトゥインゴ以外はほぼ横並びだ。

  

 5人定員となる3ナンバー車のC3とMINIは背もたれのサイズも大きく、やはり後席に人が座ることの意識が、4人定員の4台とは異なることもわかる。

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 5ナンバー車4台のなかでは、足もと、ヘッドクリアランス、横方向の広さも含め、up!がわずかではあるが一番広い。機能性重視のup!らしい。

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 up!とほぼ同等の空間だったフィアット500は、着座位置を高めに工夫し、足もとのスペースを確保しているため、長距離移動の際の余裕に繋がる。

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 スマートとトゥインゴは、はっきり言って足もとはかなり狭い。ただし座面にお尻が落ち着きやすいようにくぼみを設け、快適さへの配慮は感じられた。

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 ラゲッジは全車が分割可倒でき、いずれもコンパクトカーながら平均的、もしくはそれ以上のスペースを保っている。あえて一番広いモデルを挙げておくとC3。これはラゲッジ作りに定評のあるフランス車のシトロエンにとっては特別ではない。

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 一方、サイズのわりに実用スペースの広さが感じられたのはトゥインゴとスマート。このあたりは2台が基本構造を共有しているため、同様の機能性が与えられている。ちなみにRRレイアウトのこの2台は、ラゲッジ床下にエンジンが収納され断熱材によってラゲッジフロア温度の上昇を抑えている。

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 そして大きめの間口で荷物の出し入れが容易なのがフィアット500。リヤシートを使用した状態でも、日常の買い物はもちろん、2人分の1、2泊の荷物ならラゲッジだけで収納できる。もちろんリヤシートを畳めば大きいスーツケースも収納可能。リヤシートバックに金属が貼られ、長年ラゲッジを使用して荷物が当たってもヤレない点もフィアット500だけの特長だ。

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