スバルAWD車の原点! 現存1台の貴重な「ff-1 1300G 4WD」とは (3/4ページ)

軽自動車規格の全幅に車両重量は835kgと超軽量

 スバルff-1 1300G 4WDの諸元を見て驚いたのは全幅が1480mmと軽自動車規格と同寸であること。車重も835kgと、これまた軽自動車級のライトウェイトだ。現存一台と貴重な個体だけにドアを開けて室内を確認する程度に留めたが、駆動の切り替えレバーに燦然と輝く「六連星」が、現在につながるシンメトリカルAWDの元祖であることを主張しているように感じたのは気のせいだろうか。

 冒頭、初期のスバル乗用車はフラットフロアでセンタートンネルを持たないと記した。このプロトタイプのベース車も当然ながらセンタートンネルは有していない。

 そのためプロペラシャフトは室内に通し、そこをカバーするカタチで処理しているのだというのもプロトタイプ的といえるだろう。その証拠にフロアを覗き込むと、たしかにフラットになっていた。

 それにしても、東北電力が乗用タイプの四輪駆動車を求め、宮城スバルが試作に成功し、そして富士重工業がプロトタイプの開発にゴーサインを出さなかったら、いまだにスバルのクルマはFFがメインだった可能性がある。だとすれば、現在の成功もなかっただろう。様々な偶然が重なって生まれた「スバルff-1 1300G 4WD」が、いまのスバルにつながったのだと思うと、雪上の姿がなんとも頼もしく感じてくる。

■スバルff-1 1300G 4WDプロトタイプ主要諸元

 車両型式:AA44型改

 車体寸法 全長3880mm 全幅1480mm 全高1430mm

 ホイールベース2415mm

 トレッド前1215mm 後1195mm

 最低地上高200mm


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
菅麻貴子(作詞家)

新着情報