【プロストも加入】マシンが大幅変更されるルノーF1の2017年シーズンは期待度大 (2/2ページ)

F1界のレジェンド「アラン・プロスト」がアドバイザーに就任

 今年のルノーの注目点は、新たなドライバーの組み合わせにもある。フォースインディアから移籍したニコ・ヒュルケンベルグは、F1デビューの2010年のブラジルGPでポールポジションを奪ったスピードを持つ29歳のドイツ人。

 8年目を迎えるベテランとコンビを組むのは、去年F1にデビューした新鋭でありながら、ベテランの味を見せるジョリオン・パーマー。父親のジョナサンもティレルでF1に名を残した血統書付きのイギリス人だ。ベテランとフレッシュマンの組み合わせは、チーム体制としても期待されている。サードドライバーにはGP2のタイトルを争ったロシアのセルゲイ・シロトキンが昇格している。

 そして、発表会の会場を湧かせたのは、アラン・プロストの登場だった。アイルトン・セナの宿敵として活躍し、4度のワールドチャンピオンを奪ったプロストは、2017年にルノー・スポールF1チームのスペシャル・アドバイザーに就任が発表された。

 プロストは、言葉少なに、「経験とネットワークを活かしてチームに貢献したい」と語ったが、「まるで自分たちが走っていたオールドデーのように太いタイヤのマシンでビッグチャレンジが展開するだろう。ドライバーの体力も試されるはずだから、若い世代の観客にもインパクトを与えることを期待したい」と復帰するF1への想いを語った。

 プロストのスペシャル・アドバイザー就任は、ルノーが2017シーズンにかける意気込みを裏付ける事実として、世界に受け取られた。

 ルノー・スポールF1チームは、2月27日から3月2日と、3月7日から10日にそれそれスペインGP会場であるバルセロナのカタルーニャ・サーキットでの合同テストを皮切りに、3月24日に幕を開ける2017年シーズンに向けて実走行を開始し、新たなチャレンジに船出する。


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