アルミホイール全盛時代でも鉄ホイール+カバーが消えない理由とは?

日本は材料としてのアルミが高く今なお鉄ホイール+カバーのほうが安い

 スポーツカーですらスチール&ホイールキャップのグレードも多かったりして、その昔はアルミホイールなんていうのは高嶺の花。

 ドレスアップ&カスタムの一環で、クルマを買ったらすぐに交換して、もともと付いていた純正なんて即処分。もし純正でアルミが付いていても、デザインは今ひとつどころか、今ふたつぐらいで、これまた即交換したものである。

 今では実用車だけでなく、さらに実用グレードでもアルミホイールが増えていて、デザイン性もグンとアップ。別に交換しなくても十分に格好良かったりする。しかし、廉価グレードを中心にまだスチールホイール&ホイールキャップは健在だ。

 そこまでして装着する理由はあるのだろうか。素人考えだと、アルミホイールがここまで装着されれば量産効果で、かなり安くなっているハズで、スチールにするメリットはないような気はするのだが。

 しかし実際のところ、製造コストについてはまだスチールホイールと樹脂ホイールキャップの組み合わせのほうが安い。しかも欧米に比べて日本でのアルミ材料の価格は高かったりするのも拍車をかけている。ちなみにディスクブレーキとドラムブレーキも同じような関係にあって、ここまでディスクが普及してもまだドラムのほうが安い。とにかく調達コストが安いというのは自動車メーカーにとっては大きな採用メリットだ。

 スチールホイール&ホイールキャップのほうが安い理由として、まずスチールホイールは規格品として大量生産ができることがある。デザインをクルマに合わせて変える必要もなく、ドンドンと作れる。樹脂製のホイールキャップも同じで、こちらはデザインはするとはいえ、複雑なものは無理で、シンプルなものになるから、型も作りやすく、同じく大量生産はしやすい。

 性能的にはじつは重いスチールホイールのほうが直進安定性が出やすいという長所もある。しかし、今では軽量化とそれによる省燃費はメーカーにとっても至上課題だ。それゆえに、価格を差し置いて、さらに多くのグレードでアルミホイールの採用拡大が続くだろう。