【美人自動車評論家】吉田由美のレッドブルエアレース観戦記 室屋選手母国2連覇! (1/2ページ)

決勝はペナルティなしの冷静なアタックで勝利をもぎ取った!

 6月3日に続いてレッドブルエアレース千葉大会決勝取材へ行ってきました。昨年に続き2年連続2日間の取材です。もちろんお目当ては日本人パイロット室屋義秀選手。レッドブルエアレース

 昨日、プレスパスはゲットしているので、本日は「ハンガーウォーク」取材からスタートです。これはモータースポーツでいうところの「パドック」で、エアレースの会場である幕張からは少し離れた浦安にあります。

こちらも昨日に続いて2日目通勤ですが、昨日以上のプレスの数! 加えてスポンサーの方などが多数訪れ大賑わい。母国開催は多くの方の応援があるので嬉しくもあり、プレッシャーもかかっていると思われますが、いつものように、いえ、いつも以上に冷静なように見えました。体つきも日焼けしているせいか、より一層シャープになったような気がします。

 取材は室屋選手に絞り、早々に幕張の会場に戻って次はイベントエリアで「CARトップ」本誌用の取材をしていたところ、あっという間に決勝レース時間。

 今回のレース、じつははじめ会場にいた方やテレビで見ていた方は「今回、室屋さんの優勝は難しいかも」と思ったはず。というのも土曜日の予選4位で通過した室屋選手は11位のペトル・コプシュタイン選手と「ラウンド・オブ・14」で対戦。

 ヒート2で4番目に飛行しましたが、対戦相手のペトル選手が55秒597というなかなかのタイムをたたき出します。続く室屋選手は……誰もが固唾を飲んでその行方を見守っていましたが、大型エキシビジョンに映し出された様子はコプシュタイン選手がリード。室屋選手のアタック終了後、会場は「まさかの敗退」ムードでシーン。しかし0.007秒という僅差で勝利。もうひやひやです!

 5位のタイムで通過した室屋選手は、続く「ラウンド・オブ・8」のトップバッターでアタック。しかしこの頃から風が強くなって荒れ模様に。

 しかしこれが運命の分かれ道! 室屋選手はゲート7でペナルティを受けるも、対戦相手のマット・ホール選手も苦戦。ゲート11でペナルティ。ここでも会場は残念ムードに包まれましたが、またもや通過。

 そして運命の最終セッション「ファイナル4」。決勝レースです。ここでの順位によって結果が決まりますが、この時も室屋選手はトップバッターでアタック。しかしこれが結果的にはラッキー。室屋選手は丁寧に飛んで55秒288のタイムながらペナルティなし。

その後は時間を追うごとにさらに風が強くなり、結果、室屋選手より速いタイムを出したマティアス選手もペナルティで4位に後退。と、そんなこんなで気が付けば優勝。

 まさにアメイジングな瞬間です! そして私の近くで室屋選手のご家族も応援されていましたが、そういえば2週間後の日曜日は「父の日」。母国開催2連覇、今シーズン2回連続優勝!! そして最後の「2」はお父様へのプレゼントですね。

 室屋選手、おめでとございます!


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