【スバル360でアメリカ4000kmを激走】国沢光宏のグレートレース参戦記その7

高速道路でミニバンに追突されるという、過去最大のアクシデントに見舞われた国沢号。そのままの状態でなんとか5日目を完走したが、果たして6日目は!?

国沢光宏

まずはふたりの体調だが、コ・ドライバーの小島さんは、身体の痛みもなく「ぐっすり眠りました~」とのこと。たくましい!

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「オプションのヘッドレストが付いていたから良かったのかもね。オレは身体のサイズが合わなくて、ヘッドレストの位置から頭がはみ出しちゃうから、首が痛いけど。軽いむち打ちかな……」、と国沢さん。が、がんばってください!!

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またスバル360は、昨晩、スーパーメカニック・喜多見さんのメンテナンスによって復活。マフラーハンガーに少しクラック(ひび割れ)が入っているのが心配だというが、それ以外はひとまず問題なさそうだ。

国沢号はホテルを出て、レグ1のスタート地点へと向かう。今日もフリーウェイを使っての移動になるが、昨日のようにジャンクションでの分岐などはなく、比較的シンプルなルートでひと安心。レグ1のスタート地点に早めに移動し、待機場所でスタート時間を待つスバル360。

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スタート直前、エンジンを掛けようとするも掛からない! カブッたか!? アクセルペダルを操作しながらセルを回し、ようやくエンジンが掛かる。やや遅れて待機場所をスタート。しかしコマ図に記されている、スタート地点の目印となる看板がなかなか出てこない。

じつはスタート地点にもっと近い場所に、待機するのに適したスペースがあったのだが、その手前の路肩に何台かのクルマが止まっていたため、そこを待機場所と勘違いしてしまったのだ! コマ図に書かれた規定のスピードより速度を上げて追い上げるも、パワーのないスバル360では限界がある。レグ1は痛恨の1分36秒遅れとなってしまった。

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また6日目ともなると、コマ図もだいぶ意地悪になってくる。たとえば、同じエリアを何度も周回させる場所が設定されており、さほど広くないエリアにグレートレースの出場車が密集。同じ交差点を、あるクルマは右、あるクルマは左と、同じ場所で異なる動きをするクルマがあちこちにいるため、自分のクルマはどっちに行けばいいのか、一瞬不安になってしまうのだ。

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しかしそんななかでも、小島さんは冷静。アップダウンが多く、スバル360にとっては厳しいコースながら、的確な案内で、レグ2~レグ5を12~27秒のズレで収めることができた。

ところがランチ前最後となるレグ6で、またしてもアクシデント発生! なんと満タンにしたと思っていたガスが少なかったようで、足りなくなってしまった。急遽、車内に置いていた携行缶から給油を行い再スタート。先を急ぐ。

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すると今度はコース内の踏切で、長~い貨物列車が通過中。しかも先頭側だったらしく、本当に長い!! ここでかなりの時間を取られたが(下の写真のように、待ちきれずにUターンする参加車両も)、主催者に申請すれば踏切待ちで掛かった時間をマイナスしてくれるということでホッとひと安心(写真の赤い丸で囲った部分)。

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また今回のコースで面白かったのが、休憩ポイントとして設定されていたインディアナ州のシップシューワーナー。一般の人に加え、「アーミッシュ」と呼ばれるドイツ系移民も住んでいる街で、彼らはクルマや電化製品といった近代文明は使わず、昔ながらの生活様式を守っているのだという。

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よって、移動は馬車。街を走っていると普通に馬車が行き来し、また馬車が走るために路肩も広くなっている。多民族国家であり、様々な宗教や文化が共生しているアメリカならではの風景ともいえるだろう。ちなみに休憩場所となったシップシューワーナーの自動車博物館にはアーミッシュはいなかった。クルマを使わない民族なので、当然だが。

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6日目はレグ1つあたりの時間が比較的短く、終了時間も4時台といつもより1時間ほど早いのだが、じつはここからが長かった。レグ8の終了地点から、最終のゴール地点となるミシガン州イプシランティまで、2時間近くもフリーウェイを移動しなければならないのだ。フリーウェイは速度域が高く、また走行車線によって速度にメリハリのあるアウトバーンなどと違い、全走行車線のクルマが速い!

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スバル360は頑張っても85km/hくらいでの巡航になるため速度域が違いすぎるうえ、大きなトレーラーやフルサイズのピックアップが真横をものすごいスピードで通り過ぎていく。そのため国沢号でのフリーウェイ走行は非常に怖く、「ラリーでSSをフルアタックするときくらいの緊張感だよ!」と国沢さん。成績に直接関係するルートではないが、とにかく精神的に厳しいのだ。

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そんなわけで、今日も疲労困憊のチーム国沢。明日からはいよいよ後半戦に突入。ミシガン州イプシランティをスタートし、アメリカにいながらドイツのような雰囲気を味わえるというドイツ系移民の街・フランケンムースを目指すルートになる。

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