広さだけじゃダメ! クルマを買うときの後席チェックの方法とは (2/2ページ)

騒音や乗り心地などは走らないとわからないので試乗が大切

 リヤシートの広さや快適性のチェックはショールームに置かれた状態でもできるが、必ず試乗して走行中の快適性を確かめることを忘れないようにしよう。

 リヤシートはフロントシートよりもタイヤの真上近くに設けらる場合が多く、マフラーの位置が近いこともあり、乗り心地や静粛性は、運転席や助手席と異なる場合が多いからだ。とくに、荒れた路面の上を通過する際の突き上げや、排気音のこもり音は運転席での印象とまったく違うクルマは少なくない。

ロードノイズや風切り音の聞こえ方もフロントシートとは異なる。さらにいえば、加減速時やコーナリング時の揺れ方も前と後ろとでは一見すると豪華で質感の高いシート生地でも、実際に走ればちょっとした横Gがかかると滑りやすくてホールド性が良くないことが発覚する場合もある。

 また、フォルクスワーゲンなど欧州車では背もたれの角度が立ち気味となるクルマが多いので、実際に座って違和感を覚えないかどうかも確認してほしい。背もたれが立ち気味のほうが長時間ドライブで疲れにくいとの思想によるものだが、それがどうしても合わないという人もいる。

 最近では、リヤシート用のUSB端子が備わるクルマが増えてきたなど、そういった細かい装備の有り無しについても確認したい。中型車以上ではシートヒーターや空調スイッチの使いやすさにしっかりこだわっているので、意外と比較していて楽しいものだ。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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