車両トラブルで停車後の事故も多い! 出発前点検と運転者の体調管理で事故は減らせる

多くのトラブルが簡単な点検で対策可能

 夏の行楽シーズン、楽しいドライブの最低条件は、事故やトラブルを起こさないこと。そのために非常に有効なのが、出発前の愛車の点検が必要だ。去年=平成28年のお盆の時期のJAFのロードサービス救援依頼内容を見てみると。

  

1位:タイヤのパンク、バースト、エア圧不足 35.70%

2位:燃料切れ 10.95%

3位:事故 6.63%

4位:過放電バッテリー 5.59%

5位:発電機/充電回路 3.17%

6位:破損/劣化バッテリー 1.49%

7位:オートマチックミッション 1.40%

8位:補機駆動ベルト 1.35%

9位:エンジンオイルの不足、補充 1.29%

10位:キー閉じ込み 1.15%

 となっている。

 このうち1位のタイヤのトラブルは、空気圧を調整し、残りの溝をチェックし、ゴムのひび割れやタイヤの製造時期(消費期限はだいたい4年が目安)を確認してあれば、かなりの確率で防げるトラブル。2位の燃料切れも、クルマを動かすたびに燃料計を確認すれば、誰でも防げる初歩的なミス。

 4位~6位のバッテリー・電装関係も、事前の点検でほとんど対策しておくことが可能。8位のVベルトや、9位のエンジンオイルも、量販店やガソリンスタンドなどの無料点検サービスを受けておくだけで、未然に防げる。このようにざっと見ただけで、トラブル数ベスト10のうち、およそ7項目は日常の点検だけで防げる内容になっている。

 また、高速道路の事故のデータを見ると、雨の日は晴れの日の4.2倍も事故が多く、夜間は昼間の3.6倍(全体の約6割)の事故が発生している。雨の事故を防ぐには、なんといっても排水性が高く、ウエットグリップの高いタイヤが欠かせない。

 そういう意味で、溝が5部山以上あり、燃費性能よりもウエットグリップの優れたタイヤを履くことが、雨のドライブの安全性を高める大事な要素になるので、これも点検が非常に重要(空気圧も密接に関係)。

 そのほか、視界を確保するワイパーゴムの劣化具合や、フロントガラスの油膜除去などのメンテナンスも疎かにできない。

 夜間のドライブの安全に関しては、クルマのメンテナンスというより、ドライバーのメンテナンスが大事。十分な睡眠と休憩を取って、腹八分目で眠くならないようにするのが肝要。

NEXCOでは、死亡事故要因の三大キーワードに、

・単独事故

・停止車両追突

・人とクルマの事故

 を挙げており、単独事故では居眠り運転がかなり目立つという。停止車両への追突では、渋滞最後尾への追突もあるが、パンクやその他のトラブルで、路肩に停止しているときにというケースも多い。こうした事故を防ぐためにも、出発前の点検は非常に重要。

 人とクルマの事故も、故障したクルマから降りているところを、後続車にひかれるといったパターンで、クルマのトラブルさえなければ防げた事故といえるだろう。日常点検は、道路運送車両法で定められたユーザーの義務。愛車をきちんと点検することで、事故やトラブルとは無縁のドライブを楽しもう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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