スバルは東京モーターショーでWRX S208を発表! 「価格」などスクープ情報も入手

スバルとSTIが共同でエンジンや足まわりを専用開発

 スバルは、第45回東京モーターショー2017に「New SUBARU Story ~モノを作る会社から、笑顔を作る会社へ~ 」をコンセプトに、SUBARUブランドが提供する価値である「安心と愉しさ」の将来展望や世界観を、出展車やブース全体を通じて表現する予定だ。スバルWRX STI S208

 今回初公開される市販車は、2015年に発売し、即完売したS207の次期モデルであるWRX STIをベースとした「S208」と、2016年にビッグマイナーチェンジとなるE型の発表が記憶に新しいBRZから「SUBARU BRZ STI Sport」。SUBARUらしい走りに重点置いた「愉しさ」をアピールするとともに、SUBARUが商品戦略において掲げているSTIブランドの拡大を目指している。

S208

 WRX STI D型をベースとしたS208は、“Sシリーズ史上最高の性能と質感を兼ね備えた究極のドライビングカー”、 商品コンセプト 「Sport、Always!」~究極のロードゴーイング STI~ を掲げ、誰がどこで乗っても同乗者も含めて「気持ちがいい」と感じ「運転が上手くなる」STIコンプリートカーの最上級モデルに位置づけている。

 そのS208だが、筆者が各方面から集めた情報によると、展開するグレード・車体価格(税込み)は

 S208 標準グレード 626万4000円

 S208 NBR CHALLENGE PACKAGE Carbon Trunk Lip 689万0000円

 S208 NBR CHALLENGE PACKAGE Carbon Rear Wing 710万6000円

 この3グレードを450台の抽選による限定販売する。

 今回発表されたS208はエンジンのバランス取り、ボールベアリングターボ、強化インテークダクト、インタークーラーウォータースプレイ、S208専用設定のマフラーなどを装着することにより2015年に発売したS207を上回るSシリーズ最強の329馬力の出力を実現した。

 足回りには、リヤサスリンクのピロボールブッシュ化やS208用VDC採用、またベース車ではディーラーオプションとなっているフレキシブルサポート(リヤ)、フレキシブルタワーバー&ドロースティフィナー、サポートフロントキットを標準装備し、操作性の向上が図られている。

 内装では、RECAROシート(セミアニリンレザー)、レッド・S208ロゴ入りインパネ、ウルトラスエードのステアリングホイール、STIロゴ入りシフトノブ、STIロゴ入りプッシュエンジンスイッチ(レッド)、S208ロゴ・ブラックアルマイトのサイドシルプレートが装備され、S208でしか味わえないプレミア感を演出。

 また吸音スポンジ付タイヤ、振動騒音低減フロアマット、遮音中間膜入りフロントガラスを採用し、静粛性もアップしている。

 ボディカラーは、クリスタルホイト・パール、WRブルー・パールに加え、NBR CHALLENGE PACKAGE専用色として、クールグレーカーキが設定される。S208ではドライカーボン製パーツを贅沢に使用した点がS207との外観における最大の違いである。

 S208標準グレードでは、カーボントランクリップを装備し、NBR CHALLENGE PACKAGEでは天井部の軽量化による低重心化を図るカーボンルーフが採用。

 また、最上級グレードであるNBR CHALLENGE PACKAGE Carbon Rear Wingでは、カーボントランクリップに代わりドライカーボン製大型ウイングが装着される。

 標準グレードとNBR CHALLENGE PACKAGEの価格差はCarbon Rear Wingのグレードを選択した場合約90万円だが、専用色の設定、BBS鍛造ブラックホイール、ブラックサイドシルモール、そして今回最大の特徴といえるカーボンルーフなど、価値ある装備を得られるプレミア感や所有する喜びを鑑みると、その価格差は決して高いものではない。

 スバルとSTIが共同でエンジンや足回りを専用開発し、外装・内装にも専用装備を追加したSシリーズ史上最強のS208は、SUBARUハイパフォーマンスカーのトップエンドモデルにふさわしいのはいうまでもない仕上がりであろう。


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