【新型トヨタ・カムリ】こだわり抜いたデザインの内外装をじっくり解説! (1/3ページ)

優れた運動性能を主張するロー&ワイドなスタイリング

 セダンの王道を目指したカムリは、オーソドックスながら存在感のあるスタイリングで登場。低重心設計による運動性能の高さをアピールするロー&ワイドなボディスタイルに、ヘッドライトのデザインやCピラーのアクセントラインでオリジナリティも主張している。

カムリ

 ボディサイズは、全長:4885㎜×全幅:1840㎜×全高:1445㎜、ホイールベース:2825㎜。先代比で全幅が15㎜ワイドになり、ホイールベースは50㎜延長されたが、ラウンドシェイプのフォルムのため、それほど大きさを感じさせない。トヨタのセダンとしては、クラウンに次ぐサイズ(全幅はクラウンを超える)だ。他社モデルでは、ティアナ、アテンザ、アコード、レガシィB4あたりが同クラスとなる。

 ディテールを見ていくと、まずフロントまわりでは、2段グリルのフロントマスクが特徴的で、大きなロアグリルが存在感を主張する。このあたりは最近のトヨタ車のによく見られるデザインイメージ(グリル部分はGおよびGレザーパッケージでは金属調塗装、Xではブラックメタリック塗装となる)。

 リアまわりでは、トランク後端部をつまみ上げたようなダックテールデザインが特徴。全体的には、Cピラーを太くしてルーフ後端を後方に伸ばしている(これにより後部座席のヘッドクリアランスを拡大。後方視界特性を向上させながら、乗員の快適性を高めている)。

 ヘッドライトは全車にBi-BEAM LEDを標準装備。ポジションランプ(クリアランスランプ)は3層レンズ構造となっており、奥行き感と透明感が感じられるデザイン。また、テールランプは2種類が設定され、GおよびGレザーパッケージではLED、Xではバルブタイプ(尾灯はLED)となっている。なお、コーナーからサイド部分にはサイドマーカー(LED)を装備する。

 エクステリアでは、搭載されるパワーユニットがハイブリッド1機種ということもあり、グレード(X、G、Gレザーパッケージ)による外観上の差異が小さい。グレードを表すエンブレムはないので、ホイールやサンルーフの有無が識別ポイントとなるだろう。GおよびGレザーパッケージにメーカーオプションとなるパノラマムーンルーフは、ガラスのツインサンルーフで、前側のパネルのみがアウタースライドによって開閉する。ムーンルーフ装着車ではルーフ前端・後端がブラック仕様となり、見た目には2トーンカラーのエクステリアとなる。

 タイヤ&ホイールは3グレードそれぞれに専用モデルが設定される。Xは205/65R16+フルキャップ(スチールホイール)、Gは215/55R17+アルミホイール、Gレザーパッケージは235/45R18+アルミホイール。このタイヤの設定の違いも、各グレード間の燃費性能に少なからず影響を与えていると思われるが、それでも「走りの性能」を重視して、上位グレードでは高偏平タイヤが採用されているのだろう。


新着情報