新型ルノー メガーヌ誕生の裏側! ルノースポールの開発者に直撃インタビュー 

スポーツ車を開発する時の面白さは「記録が破られた時」

 第45回東京モーターショーが10月28日から11月5日まで開催された。そのモーターショーに合わせて、ルノー スポールのフィリップ・メリメさんとデビッド・プラッシュさんが日本に来日。早速2人に新型メガーヌについてのインタビューを行ったのでお届けしたい。ルノー メガーヌ

――今回、日本に来た理由は何でしょうか?

メリメ:メガーヌGTを発売するにあたり、ルノースポールが開発を行なっていることをアピールするためです。今回の東京モーターショーのブースはルノ―スポールがメインでしたのでグッドタイミングでした。

――ルノースポールにとって日本市場はどのように見えていますか?

メリメ:非常に大事な市場だと認識しています。発売台数はもちろんですが、日本人はテクノロジーに非常に敏感なので、ルノースポールとしても興味深いです。

――メガーヌGTに採用される後輪操舵の4コントロールが注目されていますが、このような制御系アイテムはどのようにお考えですか? フランス車の多くはどちらかと言うとセットアップなどを含めて”職人的”なクルマ作りを重視していたように感じますが……。

メリメ:もちろん興味を持っていますが、大事なのは制御任せではない……と言うことです。デジタルテクノロジーやシミュレーションも欠かせないですが、重要なのは”人”による最後のファインチューニングなのは、今も昔も変わりませんよ。

――4コントロールをつける/つけないと言う議論はありましたか?

メリメ:4コントロールなしはまったく考えませんでした。メガーヌGTは走りだけでなく乗り心地も重要な要素ですので、これがなければ走りと快適性を高次元でバランスさせることはできなかったと思っています。

――では、4コントロールを採用することで、走りにどのような効果があるのでしょうか?

メリメ:低速域では「操縦性/取り回し性」、高速域では「安定感」がアップしています。緊急時(ダブルレーンチェンジ)などにも効果があるので、「安全性」も高まっています。

――四輪操舵はほかの自動車メーカーもトライをしていますが、なかなか満足な物ができません。開発の難しさはありますか?

ダビッド:4コントロールは10年前に3代目ラグナGTで初採用されましたが、それ以降も継続して開発を続けてきたので、ルノースポールとしてのレシピはパーフェクトだと思っています。もちろん、ハンドリングだけでなく快適性や後席の人にも違和感がないように注力して開発しています。ルノースポールは小さな会社なので、色々なトライをスピーディに行なうことができるのも強みの一つだと考えています。

――リヤタイヤはステアリング操作に合わせて同位相/逆位相に動きますが、そのタイミングは?

ダビッド:一つはクルマの「スピードと操舵角」、もう一つは「操舵速度」です。これらを統合的に判断して連続的に変化するので、恐らくドライバーは気がつかないでしょう。

――メガーヌR.S.はニュルブルクリンクでの走行が開発メニューの一つになっていると聞いていますが、メガーヌGTはどうでしょうか?

ダビッド:フランス、スウェーデン、ドイツ(アウトバーン)、スイス(アルプス)などさまざまな道でテストしましたが、じつはニュルへは行っていません。なぜなら、GTを購入するユーザーはサーキットよりもワインディングの走りなどを重視すると思われるからです。恐らくニュルへ行ったら違う方向性になってしまい、良い「GT」にはならなかったでしょう。サーキット向けならR.S.があるので……。

――では、開発をする上でGTとRSどちらが大変ですか?

メリメ:労力、時間……ほぼ同じですよ。サーキット向けなのかオープンロード向けなのかの違いだけです。逆にGTはボディタイプが2種類あるので大変かもしれませんね。

――すでに東京モーターショーは回られましたか? ニュルFF最速記録を更新したホンダ・シビック タイプRの新型も展示されています。

メリメ:まだ見ていないんですよ!!

ダビッド:私は早く乗ってみたいですね。

――やはり、あの戦いには負けるわけにはいきませんか?

ダビッド:スポーツ車を開発する時の面白さは「記録が破られた時」です。なぜなら、再び記録を破る必要があるからです、我々はそのチャレンジを楽しみにしています。


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