いつの時代も最先端! 日産スカイライン歴代の流れと最新マイナーチェンジ詳報 (2/2ページ)

室内はドライバーを「その気」にさせるスポーティさ

 最新のスカイラインは「走るたびに胸躍る、新時代のプレミアムアスリートセダン」を商品コンセプトにしている。エクステリアと同じようにインテリアも、スポーティ度を高めるとともにプレミアムな質感を向上させるために変更を加えた。

 インストゥルメントパネルは、走りの世界へといざなう、ドライバーオリエンテッドのT型デザインだ。運転席と助手席をセンタークラスターとセンターコンソールで分け、独立した空間としている。

 インストゥルメントパネルはソフトパッドを厚く張った上質な仕上げとし、シフトノブやパッセンジャー側にシルバーのステッチを縫い込んでプレミアム感を向上させた。メーターは、大径の丸形2眼メーターのデザインとイルミネーションの照明色を変えている。クロームメッキで縁取り、ベゼルのデザインと色調も変更するなど、メーターは、プレミアムに対して強いこだわりを感じさせるデザインだ。また、本革巻きステアリングのデザインも新しい。グリップ感がよく、使用頻度の高いスポーク部のスイッチも操作しやすい。

 歴代のスカイラインは、質の高いドライビングプレジャーを売りのひとつにしている。日産は、インテリジェント・モビリティを通して、クルマと人の体験を、よりワクワクしたものにしていくことを目指しているが、最新のスカイラインが目指したのも、インテリジェントな走りだ。また、日産車として、初めて全方位型の安全支援システムを採用し、これを全車に標準装備した。あらゆるシーンで人を守ろうとする姿勢を最新モデルも貫いている。

 安全支援システムの筆頭が、前走車と一定の距離を保ちながら追従するインテリジェント・クルーズコントロールだ。前方衝突予測警報(インテリジェントFCW)や万一のときのインテリジェントエマージェンシーブレーキ、後側方衝突防止支援システム(インテリジェントBSI)、後側方車両検知警報なども採用した。また、ハイビームアシスト(HBA/ADW)も装備する。上から俯瞰し、クルマの位置や障害物を見せ、安全に駐車を行うことができるインテリジェント・アラウンドビューモニターも標準装備だ。移動物検知機能も盛り込んでいる。

 パワートレインは2種類を設定した。フラッグシップは3.5リッターのV型6気筒DOHCエンジンにモーターを組み合わせた350GTハイブリッドだ。日産独自の1モーター2クラッチ式のインテリジェントデュアルクラッチコントロールを採用したハイブリッド車は、瞬発力が鋭い。モーターの後押しによって瞬時にパワーとトルクが湧き上がり、異次元の加速を楽しめる。EV走行の領域も広い。

 搭載するV型6気筒エンジンも上質なパワーフィーリングだ。スムースなパワー感に加え、静粛性の高さも群を抜く。タイプSPに装備されているパドルシフトを駆使すれば、ワインディングロードで意のままの気持ちいい走りを楽しめる。エコモードでアクセルを踏みすぎると踏力が重くなるエコペダル、これも燃費向上に効果は大きい。

 スカイライン伝統の2リッターモデルも魅力的だ。直列4気筒直噴ターボを搭載する200GT-tは、ターボが低回転から素直に立ち上がり、胸のすく加速を楽しめる。

 ハンドリングは、スポーティかつ上質な味わいだ。ダイレクトアダプティブステアリングの採用と相まって、軽やかにクルマが向きを変える。狙ったラインにピタッと寄せることができ、コーナリングでは路面に吸い付いたかのような安定感のある走りが可能だ。

 ドライブモードセレクターの採用と相まって、意のままの気持ちいいハンドリングと軽快な身のこなしを実現している。乗り心地も上質だ。最新のスカイラインは、運転が上手くなったと感じさせる上質なスポーツセダンで、ステアリングを握るのが楽しい。

【スカイライン走行ムービー(車両は60周年記念車)】


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