遮断機が上がっていても踏切手前で一時停止しなくてはならない理由とは? (1/2ページ)

万が一にも踏切内での停車を防ぐために重要

 線路と道路が交差する場所に用意されているのが「踏切」だ。列車の運行に合わせてバーを下げることで道路を遮断、交通をコントロールするというものだ。都市部においては、ダイヤと交通量の関係から渋滞を生み出すポイントとなりがちで、オーバーパスやアンダーパスに作り替えるなど、徐々に減ってきているが、まだまだ踏切がなくなるという日は遠い未来だろう。また、さほど交通量が多くない地域においては遮断機のない踏切も珍しくない。

 さて、その踏切を通る際には一時停止を行ない、安全確認をして渡ることになっている。この作法について教習所などで教えられたというドライバーがほとんどだろうが、これはマナーではない。道路交通法で定められた厳格なルールなのだ。

 たしかに遮断機のある踏切で、バーが上がっている状態であれば一時停止をせずにどんどんと通過していったほうが円滑に流れるように思えるが、踏切の先でクルマが詰まってしまった場合、踏切内にクルマが閉じ込められてしまうこともある。

 そうなると重大インシデントにつながるのは自明であり、安全を確認(横断中に列車が来ないこと&渡った先にスペースが空いていること)する必要がある。そのために一時停止を行うというルールになっているのだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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