その場所! その方法! 本当に適切? 納得のいかない警察の交通違反取り締まり3選 (2/2ページ)

隠れて取り締まっているケースも

2)一時停止違反

 さて、納得できない取り締まりといえば、やはりスピード違反が一番だろう。その次は、一時停止違反を隠れて取り締まっている例。徐行して左右の安全を確認しているにもかかわらず、「完全に止まらなかった」と言って、隠れた場所から追いかけてきてキップを切るというパターン。

 隠れたりせずドライバーに見えるところに立っていれば、みんなきちんと止まるはずなので、「安全第一」だ。そして全車に一時停止を徹底させるのが目的なら、隠れて取り締まるのはナンセンス。

 なぜなら、取り締まる警察官を動員している時点で、見える場所に立つための人員が足りないという言い訳はできず、さらに一時停止をしないと事故が起きる可能性があるから一時停止を徹底させたいのだ。つまり隠れている警察官は事故の危険を見逃していることになる。危険をあえて放置してことが起こってから捕まえるのはいかがなものだろうか?

 そもそも「一時停止」の標識があるところでも徐行で十分だったり、どちらの道が優先道路かがわかるように表示すれば、とくに止まる必要がない場所も多い。

 この手の取り締まりも、警察に対する不信感が増すだけで反省する人はほとんどいないのが現状だ。

3)駐車違反

 あとは問答無用の駐車違反。駐車違反の取り締まりを民間に委託し、時間の長短や悪質性などは考慮せず、1分でもクルマを離れれば駐車監視員が写真を撮って確認標章の取付けを行う。

 これも、緊急車両が通行できなくなってしまうような場所など、明らかに迷惑や危険を伴う場所を優先して行っていれば納得がいくが、実際そうはなっていない。駐車違反が起こりやすい場所=ドライバーがあまり迷惑にならないと考える場所で数を稼いでいる印象が拭えない。

 これも速度違反と同じで、違反する人が悪いのは当然だが、違反はゼロにはならず、全員を取り締まることは不可能だ。取り締まる場所の優先順位を今一度見直すべきだと思うがいかがだろうか?

 ましてや民間委託ともなれば目的は営利追求であって、交通安全や円滑な交通は、建前と捉えられても仕方が無いだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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