トラックだと侮るな! 新型トヨタ・ハイラックスは家族もちが楽しめる完成度 (1/4ページ)

ピックアップトラックの堂々たる風格

 新型ハイラックスはトラックでありながら、ライフスタイルに合わせたレジャーカー、あるいはファミリーカーとして、新しいジャンルを切り拓こうとしている。貨物車登録ゆえに1ナンバーとなるが、レジャーやロングツーリングに活躍しそうで、これなら十分に「ファーストカー」となりうる。

 タイで生産され、逆輸入という形で日本で販売されることになったハイラックス。タイでは2ドアモデルもあるが、日本仕様は4ドアのダブルキャブモデルのみとなる。

 外観は、ピックアップトラックならではの迫力のあるフォルムで、横長の大きなヘッドライトとオーバーフェンダーが独特の存在感を醸し出している。トラックの場合、無骨で四角いデザインのモデルが多いが、新型ハイラックスのボディラインは立体的でそのスタイリングには新しさを感じる。

 ボディサイズは、全長:5335mm×全幅:1855mm×全高:1800mm、ホイールベース:3085mm。一般的な乗用車とは車体寸法のバランスが異なるということもあるが、全体的なスタイリングとしてはスリムに見える。ただ、5mをオーバーする全長と3mを超えるホイールベースによって最小回転半径は6.4mとなり、さらに全幅も大きいので、狭い市街地での取りまわしには気を遣うだろう。

 スタイリングは、地上高の高さが優れた走破性をアピールするサイドビューと、そのアイテムとなるサイドステップのコンビネーションがデザイン上のアイデンティティにもなっている。前後フェンダーの張り出しやリヤピラーの形状がファッショナブル。車高と視界の関係で、国内の法規に合わせてサイドアンダーミラーを装備しているのも特徴だ。

 そのほかエクステリアでは、フロントグリルやドアハンドル、ドアミラーなどがメッキ仕様となるなど高級感も表現され、乗用車らしさをアピールしている。

 一方、ベースグレードのXはメッキパーツなどがなく質素。ピックアップトラックらしい質実剛健ぶりが醸し出されている。

 アルミホイールはZグレードに標準装備となり、Xグレードはスチールだ。タイヤサイズは265/65R17(撮影車ではYHジオランダーA/TまたはBSデューラーA/Tが装着されていた)。

 ヘッドライトはZではLEDタイプ、Xではハロゲンタイプとなる。LEDタイプでもハイビームはハロゲンとなる。リヤコンビランプは全車共通で、上段のブレーキ&テールはダブル球、中段がウインカー、下段は左がリバース、右がリヤフォグとなっている。リヤフォグランプは全車に標準装備で、右側リヤコンビランプの最下段部が点灯する。発光部はウインカーなどと同じくLEDではなくバルブ(電球)だ。


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