軽からSUVまでさまざま! クロスビー以外にも存在するスズキのクロスオーバーSUVを振り返る (4/4ページ)

スズキの主力に成長したクロスオーバー軍団

 2014年、スズキはハスラーを発表する。Kei生産中止から5年後のことだった。大胆にもかつて同社のオフロードバイクの定番だった車名を軽自動車に与えたのだ。

 CMキャラクターにアニメ「Dr.スランプ」を起用。ハスラーはまさにペンギン村を走っているようなユニークな外観が特徴だ。丸目のクラシカルなフロントに直線基調のボディは抜群に目立つ。かつてのKeiのように大径のタイヤを履き、180mm(FF)というSUV並みの最低地上高を確保した。安価で経済的、という一般的な軽自動車のイメージは薄く、クラスレスでパーソナル感すらある。

 ハスラーは大ヒットし、たちまち軽自動車にクロスオーバーを定着させてしまった。すぐにダイハツはキャストに「アクティバ」を設定。これは間違いなくハスラーの対抗馬だ。

 その後、SX4をフルモデルチェンジすると、さらにエスクードもまったく新しいテイストに変貌。さらに全長わずか3.7mという、極めてコンパクトなハイブリッド・クロスオーバー、イグニスと矢継ぎ早にリリース。現在クロスオーバーカーはスズキの大きな戦力だ。それはスズキ自らが切り拓いたと言えよう。

2005年 3代目エスクード

 アメリカンな雰囲気の3代目エスクードだが、モノコックになるSUVが増えるなか、ビルトインラダーフレームという頑強なシャシーを採用。新型登場後も存続していたが2017年に消滅。

2006年 SX4

 5ドアハッチのようでもありSUVのようでもある独得な雰囲気を醸し出す異色のクロスオーバー。高めの全高で高いユーティリティが自慢。2007年にはセダンモデルも追加された。

2014年 ハスラー

 発売以来ベストセラーの仲間入りを果たしたクロスオーバーカー。大径タイヤを装着しFFで180mm、4WDで175mmという高めの最低地上高を持つ。さらに内外装に遊び心を満載した。S-エネチャージをはじめ、最新の環境装備や安全装備も万全。軽ながらクラスレスな魅力にあふれている。

2015年 SX4 S-クロス

 先代SX4よりひとまわり大きくなり、大径タイヤが目立つ力強いクロスオーバーSUVに変貌。4WDモデルは4モードを選べる先進の電子制御式「オールグリップ」を採用し高い走破性を確保している。

2015年 4代目エスクード

 ハンガリー生産の逆輸入モデル。ついにモノコックボディとなった4代目。全長4.2m弱とコンパクトだがスポーティさが際立つ1.6Lに加え1.4Lターボも追加。現在は4WDのみを設定。

2016年 イグニス

 全長わずか3.7mと極めてコンパクトなクロスオーバーSUV。オーバーフェンダーなどでなかなか個性的な外観に仕上がっている。4WDと2WDをラインアップし、1.2Lハイブリッドのみ搭載。燃費は2WDで28.0㎞/Lを達成する。


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