売る予定はなし……でもなぜかモーターショーに展示! インドネシアでスズキ・クロスビーに人が殺到した謎

この記事をまとめると

■IIMS 2026のスズキブースにはeビターラよりも注目を集めていた1台があった

■インドネシアでは未発売のクロスビーに現地メディアが殺到していた

■過去の事例から必ずしも市販化を予定しているとは限らない

インドネシアのモーターショーでなぜかクロスビーを展示

 2026年2月5日から2月15日の会期にて、インドネシアの首都ジャカルタ市内において、IIMS 2026(インドネシア国際モーターショー2026)が開催された。そこでは、中国系ブランドの出展数増加傾向が続くなかでも、インドネシア国内で圧倒的な販売シェアをもつ日系ブランドも存在感を見せつけていた。

 日本メーカーが見せつけた存在感のひとつに、スズキがインドネシアで初公開したクロスオーバーSUVスタイルBEV(バッテリー電気自動車)となる「eビターラ」があった。

 初日はメディア向け公開日となるプレスデーであり、出展ブランドの多くがプレスカンファレンスを行ったが、スズキブースのステージにはもちろんeビターラが置かれ、プレスカンファレンスではインドネシアで有名な司会者が司会進行を行うなか、eビターラがそのベールを脱いだのである。

 しかし、IIMS 2026のスズキブースではもう1台、eビターラ以上ともいっていいほど注目を浴びた展示車があった、それは「クロスビー」である。現状、インドネシア国内ではクロスビーが販売されていないなか、日本国内でのマイナーチェンジモデルが展示してあったので、おそらく日本仕様が展示されていたと思われる。

 初日の朝一番、まだ出展関係者が出勤してそれぞれのブースで準備しているタイミングに会場内に入ることができた。プレスカンファレンスが始まるまでの間は、会場を訪れるメディア関係者も少ないので展示車を撮影する絶好のチャンスなのだが、すでにクロスビーは、筆者と同じ考えで会場入りしていたメディア関係者に囲まれていた。それから終日、クロスビーのまわりにはメディア関係者を中心にひとが絶えることなくいたのが印象的であった。

 現地事情通に「インドネシア国内でも売るつもりなのか」と聞くと、必ずしもそうとは限らないとしながらも、以下のように応えてくれた。

「軽自動車規格でクロスオーバーSUVスタイルを採用するスズキ・ハスラーの初代モデルがデビューしたころ、インドネシアでもモーターショー会場内のスズキブースにハスラーがポツンと置かれたことがありました。軽自動車規格自体珍しいですから、会場内ではまさにパニックに近いほど大注目されていました。軽自動車規格でもインドネシア国内で販売する気なのかと思っていたら、そのうちインド国内で生産及び販売されていた“S-プレッソ(SUVスタイルコンパクトカー/ハスラーより少し大きいぐらい)がインドネシア国内でもデビューしました。そのような過去のできごともありますので、クロスビーが置いてあったからとはいえ、必ずしもそのままインドネシアでも販売されることにはならないものと考えています」と話してくれた。

 マイナーチェンジによりかわいらしさが中和されており、かわいい系が注目されはじめたインドネシアにはほどよいモデルで、絶好の投入タイミングにも思えるため、今回はインドネシア市場に投入されるかもしれない。ただ、そのときは同カテゴリーともいえるS-プレッソは終売になるかもしれない(あまり売れているようにも見えないし)。

 ポツンと置いてあったから、「なんだ?」となったのか、なぜクロスビーが注目されていたのは少々謎に満ちていた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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