クルマが古く見える原因! くすんだヘッドライトカバーの透明度を復活させる方法とは

プロに頼むのが一番だが、虫除けスプレーを使う裏技も!

 樹脂製のヘッドライトは紫外線などの影響で、使用年数が長くなると表面が黄ばんだり曇ったりしてくる。ライト=クルマの“目”が黄ばんでくるとすごく加齢かが進んだように見えるので、できればきれいな瞳を取り戻したい……。そうしたヘッドライトの黄ばみは、いくつかの方法で、比較的簡単にとることができる。ヘッドライトの黄ばみ

1)市販のケミカル剤を使う

 樹脂製ライトの普及と、その黄ばみ化が目立つようになって、ヘッドライトの透明感を取り戻すためのヘッドライト専用のケミカル剤が各社から多数発売されている。「ヘッドライトクリーナー」といった商品名のものが多く、1000円~2000円ぐらいで手に入る。

 使い方も簡単で、クリーナーをウエスにつけて、ヘッドライトのレンズを磨くだけ。けっこう満足できるものが多い。

2)カーディーラーやカー用品店、洗車などのボディケア専門店に依頼する

 DIYではなく、プロにお任せするのもひとつの方法。最近は、ディーラーやカー用品店でもこうしたメニューを用意しているところが多い。料金は、1台分で2000~5000円ぐらい。プロなので、マスキングも丁寧だし、ポリッシャーなど使ってきれいに磨いてもらえたりする。

 新車の樹脂ライトの表面には劣化防止のコーティングが施されているが、経年変化でこの効果が失われてくるのも黄ばみの原因。DIYでも、プロに頼んでも、クリーナーでレンズを磨くと、このコーティングも剥げてしまうが、プロショップでは磨いた後に再びコーティングを施すサービスもある(一部オプション)。市販のヘッドライト用コーティング剤を買ってきて、自分でコーティングする方法もある。

3)裏ワザ

 ヘッドライトの黄ばみ取りには、虫よけスプレーを使うという裏技もある。以前、WEB CARTOPでも実験を行ったが、虫よけスプレーに含まれる忌避剤=ディート(DEET)に、プラスチックを薄く溶かす効果があり、虫よけスプレーをウエスにスプレーしてヘッドライトを磨くと、たちまちレンズがクリアになる。

 虫よけスプレーのディート成分は12%が上限で、製品によって濃度が違うが、ディートの含有率の高い製品ほどヘッドライトクリーナーには適しているもしれない。

 いずれにせよ、黄ばみや曇りは放っておくと悪化するだけ。ライトの光量にも悪影響を与え、最悪、車検に通らなくなることも……。黄ばみや曇りが気になり出したら、早めにメンテナンスするのが肝心だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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